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2021/01/31

立花宗茂 戦国「最強」の武将

 【書 名】立花宗茂 戦国「最強」の武将
 【著 者】加来 耕三
 【発行所】中公新書クラレ
 【発行日】2021/01/10
 【ISBN 】978-4-12-150712-9
 【価 格】880円


戦国時代、無敗の戦国武将だったのが立花宗茂。戦場でもしっかり情報収集する仕組みを構築して、的確に判断していたのと日ごろの教育の賜物だったようです。


■応仁の乱
出自や分限で決まっていた社会が自分の実力次第で運命が変えられると意識変革が生まれます。これが下剋上となっていきます。天災、人災で生き残るために、それまでの慣習や慣例などにかまっていられなくなったことがあります。その一つの要因が応仁の乱。


■タイ捨流
立花宗茂は丸目蔵人佐長恵からタイ捨流の免許を授与されています。開祖が丸目蔵人佐です。
新陰流・上泉伊勢守信綱の弟子だったのが柳生石舟斎宗巌(新陰流を引き継ぐ)、丸目蔵人佐(タイ捨流)、疋田豊五郎(疋田影流:槍)、神後伊豆守(神後流)などなど。新しい流派は生まれていきます。タイ捨流は九州で広まり、これが示現流にもなっていきます。


■島津征伐
秀吉による島津征伐ですが、島津は秀吉を成り上がりと馬鹿にしていたわけではなく、京都の情勢判断から家康と秀吉の和解は数年先になると予想して動いていました。全九州を制圧して次に備える作戦でしたが、大伴宗麟は宣教師を使ったり、いろいろと世論工作をし秀吉の軍事介入へと結び付けていきます。


■博多復興-たびつぐ戦乱で荒廃した博多の復活
復興奉行ー石田三成
世話役ー黒田官兵衛
町割奉行ー滝川三郎兵衛(勝利)、長束正家、小西行長

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2021/01/23

歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&A

 【書 名】歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&A
 【著 者】出口治明
 【発行所】文春新書
 【発行日】2020/12/20
 【ISBN 】978-4-16-661291-8
 【価 格】860円

■平清盛
宋銭を輸入し貨幣経済がはじまります。宋で作られた銭の1割ほどが日本に入ってきたようです。江戸時代に慶長通宝や寛永通宝が国内でできるまでの400年間は宋銭のような渡来銭でキャッシュフローが回ります。

■2012年3党合意
政権をとった民主党、野党の自民党、公明党が「増税を掲げては選挙で勝てないが、負担と給付のアンバランスをなんとかしないといけない。増税の話で政争するのはやめだ」と社会保障と税の一体改革に合意しました。あの合意はどこへいったんですかねえ。

■持統天皇
別名が「高天原廣野姫天皇」で、祖母(アマテラス:持統天皇)が孫(ニニギノミコト:文武天皇)に位を譲る天孫降臨のモデルとなりました。万世一系を象徴する言葉に「継体持統」があり、体制を継ぎ、血統を維持する意味があります。漢風のおくり名を考えた淡海三船は、継体天皇と日本を形作った持統天皇についてよく理解していたようです。

■ネーションステート(国民国家)
明治維新でいえば藩ではなく一つの日本という考え方。フランスで打ち立てたのがナポレオンで、ジャンヌダルクは田舎から出てきてフランス軍を一つにまとめて勝てたと宣伝し、ナポレオンもコルシカ島の田舎から出てきた救世主だという意識を植え付けました。これが”想像の共同体”になっていきます。

■キリスト教
イエスの布教-リンガ・フランカというシリアやペルシャで使われていた言葉
パウロがイエスの弟を中心とした勢力にエルサレムを追われたのでトルコやギリシャなどでコイネー(ギリシャ語)で布教活動を開始。これがユダヤ人の宗教から全人類のための宗教へと変貌します。ローマ帝国で流行っていたミトラス教(太陽神ミトラス)からミトラスの誕生日(冬至に生まれ変わる)をクリスマス(イエスの誕生日)にします。ミトラス神の誕生日にはパンとワインで祝っていましたので、これも導入します。

ローマ帝国ではイシス教も流行っていて、幼いホルス神を抱くイシスの像があり、皆、拝んでいました。これも取り入れて聖母マリアの母子像になります。

これは仏教も同じで、お経の勉強や修行が基本必要です。シヴァ神を拝むだけでよいヒンドゥー教などにどんどん信者を奪われていきます。そこで南無阿弥陀仏と唱えればよいといった浄土教などが生まれていきます。

■ユースバルジ
十字軍-気候の温暖化で自前の領土がもてない次男坊、三男坊があふれており、人工ピラミッドの若年層がふくらむユーズバルジが起きていました。十字軍には宗教的側面と出稼ぎ的な側面がありました。

■ドッガーバンク事件
バルチック艦隊が北海のドッガーバンクでイギリスの漁船を日本の水雷艇と誤って撃沈し死者まで出てしまいました。これにイギリスが大激怒、ロシアは謝りましたが日本もすぐに弔電をうち、事件に関わっていないことをいち早く表明したことで親日感情が高まります。

これでバルチック艦隊はイギリスの植民地の港に立ち寄れなくなりフランスの植民地ぐらいしか利用できませんでした。対馬沖にあらわれた時はヘロヘロの状態だったようです。

■シルクロード
NHKの番組もあり砂漠を通って交易したイメージがありますが、食料以外の荷物を持って行きかうだけでも大変で、実際は海の道を使って絹などが交易されていました。

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2021/01/19

明智光秀 織田政権の司令塔

 【書 名】明智光秀 織田政権の司令塔
 【著 者】福島克彦
 【発行所】中公新書
 【発行日】2020/12/25
 【ISBN 】978-4-12-102622-4
 【価 格】900円


■革島氏
西岡に革島城がありますが、ここにいたのが革島氏。金ケ崎から朝倉義景を攻める時、足利義昭の側近だった一色藤長が丹後衆を率いて越前を海岸から攻撃しようとしていました。三好に追われて牢人中だった革島一宣が親戚と思われる丹後栗田(くんだ)の川嶋氏の助けで従軍していました。結果、足利義昭、織田信長に認められて西岡の本貫地に復帰しました。


革島一宣の次男が革島忠宣は光秀が堅田で朝倉・浅井軍と戦った時に前線で活躍していました。ただ足利義昭が信長と敵対するようになったため西岡でも義昭側につく国衆が出始めます。


■磯谷氏
京都と坂本を結ぶ山中越えの山中集落を拠点にしていたのが磯谷氏。


■内藤氏
八木城を拠点としていたのが内藤貞弘で、足利義昭と信長が敵対すると足利義昭側につきます。義昭が備後の鞆に移った時も付き従っています。

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2021/01/16

戦国大名の戦さ事情

 【書 名】戦国大名の戦さ事情
 【著 者】渡邊大門
 【発行所】柏書房
 【発行日】2021/01/10
 【ISBN 】978-4-7601-5305-3
 【価 格】1800円

■軍装の統一
騎馬武者も徒武者も皮笠でもよいので借用しろと一定の軍装を求めている古文書が残っており、乱れた格好をしていると相手から侮られるからで、軍装が整っていると強そうだと相手に印象づけられます。武田軍の赤備えなどは相手に畏怖を与えていました。

■就業規則
北条氏が小曲輪の守備について書いた文章が残っていますが、けっこう細かな規定で毎日、日報まで書かせていました。

■大坂の陣
真田丸で散々な目にあった前田勢ですが、あとで敗北の分析が行われています。陣所を移す時に組頭の命令に従わず先へ行こうとしたこと、鉄砲の者を連れ、撃たせなかったなどなどです。

■織田信長の制札
織田信長が武田勝頼を滅ぼした時に信州の南方村に禁制を交付していますが、御判銭、取次銭、筆耕の徴収禁止が書かれていて、通常はお金を出して禁制をもらうのですが信長は禁じていたようです。

秀吉の備中高松城の水攻めで吉備津神社が禁制を求め御判銭を支払うことになっていましたが、なかなか支払われないので増田長盛が銀子10枚を出せと命令した文書が残っています。お金と交換ではなく、このケースでは後払いだったようです。それでも支払われなかったようで原田直次が個別交渉した記録も残っています。銀子10枚(100万円ほど)という相場が高すぎた面もあるようです。

■兵粮科所
室町幕府時代、年貢を1年に限り兵糧米に充てるように指定した所領です。負担率は1/3~1/2でした。観応3年(1352)には美濃、尾張、近江が兵粮科所となり、翌月には伊勢、志摩、伊賀、和泉、河内が追加されました。そうこうしている間に守護が朝廷からの承認をえずに軍備調達を口実に、兵粮科所を勝手に設定し、荘園の侵略がすすむことになります。

■愛宕百韻
明智光秀が「ときは今 あめが下知る 五月哉」とよみ本能寺の変の意思表示と言われていましたが、情報漏洩の面から考えられず、毛利氏を成敗して天下を治める決意という解釈が順当のようです。

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トッカイ

 【書 名】トッカイ
 【著 者】清武英利
 【発行所】講談社文庫
 【発行日】2020/12/15
 【ISBN 】978-4-06-521956-0
 【価 格】800円


■住専って、ご存知ですか?
銀行が作った住宅金融専門会社でバンバン不動産融資をすることから地価が高騰。マスコミや野党から突き上げられた国が総量規制という通達1枚を出してバブル崩壊。結局、失われた20年となりました。銀行が次々と倒産し、たくさんあったメガバンクが3行に集約されます。膨れ上がった債務を取り立てるためにできたのが整理回収機構。メンバーの多くが破綻した住専や金融機関の出身者たちで、泥沼の債権回収に奮闘する物語が「トッカイ」ですが、全て実名。


本を読んでいくと津田敏夫さんという知り合いの名前が出てきてビックリ。現在のコンサル会社を設立する経緯もよく分かりました。「トッカイ」とは不良債権特別回収部の略で、WOWOW開局30周年記念ドラマとして放映されるそうです。


■司社長の提言
1994年に知的生産の技術研究会・関西で別件で大阪へ来ていたウイクリーマンションツカサの司社長にセミナーをしていただきました。ちょうどバブルが崩壊し、不動産と株式関係が大打撃をうけていた頃で「大富豪だったのが大貧民になってしまいました。」とおっしゃってました。


「すべてはこのバブルは不動産屋が悪くってあいつらに金を貸したからこうなったんだと大蔵省の通達が出て、不動産屋をしめつけて土地の値段が下がろうが株の値段が下がろうが、それはが困るだけで何の影響もないと思ってたんじゃないですか、皆さんも実はそう思ってたんじゃないんですか3年ほど前までは。だから不動産屋がつぶれようとザマミローじゃかったんですか。今になってみるとこっちがザマミローですね。」


■自分で考えるしかない
土地がどれだけ下がろうと株の値段がいくら下がろうと実態経済には影響しないと当時のエコノミスト、官僚、経済学者とかみんな言っていて、国民もそう思ってましたが、そんなことはなく結局、失われた20年になってしまいました。やっぱり自分の頭で考えないといけませんなあ。いろいろと考えされられる1冊です。

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2021/01/07

「日本の伝統」の正体

 【書 名】「日本の伝統」の正体
 【著 者】藤井青銅
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2021/01/01
 【ISBN 】978-4-10-102481-3
 【価 格】590円

昔からの仕来りや伝統といった場合の昔って、いったいいつなのに焦点をあてています。

■お節
端午の節句(5月5日)、重陽の節句(9月9日)などの祝いの席での料理がお節料理でしたが、正月だけをさすようになりました。

■お中元
上元(1月15日)、中元(7月15日)、下元(10月15日)で道教の教えで中元とは罪を赦す日で贈答とは何の関係もありません。同じ日がお盆なので、祖先への供物から、贈り物への起源となりました。お歳暮は単に歳の暮れというだけで、何の意味もないのに贈答のこととなりました。

■夫婦同姓
姓はもともと公家や武士などのもので庶民には関係がありませんでした。明治8年に平民苗字必称義務令が出され、結婚した時の女性の苗字をどうするかという質問に太政官では婚前の氏を使うようにとなりました。つまり夫婦別姓でした。明治31年に民法ができてから夫婦同姓になって、たかだか約120年のことです。

■告別式
無神論者だった中江兆民が亡くなった時に板垣退助らが故人をしのんで行ったのが告別式。これが話題となり葬儀と一緒になることになりました。

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2021/01/01

地形で読み解く古代史の謎

 【書 名】地形で読み解く古代史の謎
 【著 者】関裕二
 【発行所】PHP文庫
 【発行日】2020/12/15
 【ISBN 】978-4-569-90091-9
 【価 格】970円

■縄文時代 東日本の人口が多かった
縄文時代は東日本の人口が多かったのですが西日本では鬼界カルデラの爆発があり、火山灰が東北まで飛んでいたので、この影響があったようです。全国では10万5千人ほどですが東北19,200人、関東42,800人と60%を占めていました。

■和邇氏
氏族に春日氏や小野氏がおり、奈良市付近を拠点にしていましたが平城京遷都のあとに春日氏の聖地だった春日神社は藤原氏のものになってしまいました。

■仁徳天皇の治水工事
茨田の堤、浪速の堀江、丸邇池(大和)、依網池(河内)、小椅江(入江の整備)、墨江津の整備

■関東
栃木県-下毛野氏
群馬県-上毛野氏、車持氏
長野県-語源は河内の長野邑

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