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2020/12/27

みんなの民俗学 ヴォナキュラーってなんだ?

 【書 名】みんなの民俗学 ヴォナキュラーってなんだ?
 【著 者】島村恭則
 【発行所】平凡社新書
 【発行日】2020/11/13
 【ISBN 】978-4-582-85960-7
 【価 格】880円


■特急「はと」と青葉荘
東京と大阪の間を特急「はと」が7時間半で結んでいました。大阪駅を出て高槻と山崎の間を走る12時51分30秒に時速を10km落とし、機関士が長い汽笛を鳴らすと乗務員が手を振っていました。窓の外には結核療養所があり患者や職員が手を振っていました。もともとは結核療養所の人が手を振っているのを見つけたから始まったやり取りですが、やがて新聞に取り上げられ、それを知った天皇が歌まで詠まれて事実上、国鉄の公認となりました。


■切符売りおばさん
大阪では1枚づつバラで使えた11枚セットの回数券を買ったおばさんが駅前で売ることをしていました。現在の金券ショップの先駆けです。


■モーニング
中京圏、関西圏、中国・四国圏の下町でモーニングがメジャーになっています。始まったのは1960年代頃で共同水道や共同井戸がなくなり、いわゆる井戸端会議が消滅しつつあったため、モーニングに移っていったようです。


■B級グルメ
亀山みそ焼きうどん 亀山のドライブインで食事をして仮眠をとりますが、当時は携帯電話もない時代。食堂の黒板には車番と起床時間が記録されていて、店の人が運転手を起こしていました。ドライバーが味噌だれで焼いたホルモンをよく食べており最後にうどん玉を入れていたことから生まれたB級グルメです。もう一つモーレツ紅茶というのもあり濃厚でカフェインが多く眠気をさます紅茶です。

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明智光秀の城郭と合戦

 【書 名】明智光秀の城郭と合戦
 【著 者】高橋成計
 【発行所】戎光洋出版
 【発行日】2019/08/08
 【ISBN 】978-4-86403-329-9
 【価 格】2500円


日本の城郭シリーズ13です。丹波攻略戦についての城郭をまとめていて、黒井城、八上城を攻めるための陣城なども紹介されています。

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2020/12/18

経済戦争としての本能寺の変

 【書 名】経済戦争としての本能寺の変
 【著 者】大村大次郎
 【発行所】サンエイ新書
 【発行日】2020/12/04
 【ISBN 】978-4-7796-4214-2
 【価 格】900円

信長が目指したのが武家社会を壊して天皇を中心とした中央集権に戻すこと。信長子飼いの秀吉や勝家は与えられた領地は信長から預かったもので、いつでも転勤があると理解していましたが、後に仕えた松永久秀、荒木村重、明智光秀にとっては価値観が全然違うやり方でした。

■延暦寺
戦国時代の8大財閥

細川高国、大内義興
大山崎、堺、興福寺
比叡山三塔、山門使節、青蓮院 - 延暦寺関係が3つ

■信長の基本政策
征服した土地は有能な家臣にまかせて安定化させ、その後は織田家の領土にしていく方針
幕府が滅ぶのは財源不足が原因で織田家に所領を集めないと運営できなくなることを信長は理解
最初は土豪に所領安堵していたが、勢力圏が増えてくると織田家の所領を増やすことを主眼に

減税-税制を簡略化し中間搾取をなくし、大体収穫高の1/3が年貢に減税

■織田一門衆
秀吉ー嫡男だった石松丸が亡くなったことから信長の四男(於次)を後継に
   秀吉の支配地はやがて織田家一門のものに
勝家-お市との結婚は信長が生きている時に決まっていた
三好康長ー織田信孝が養子になることが決まり、四国政策が変換された
信長の側室だった妻木(光秀の妹)は実は濃姫なのでは?

■信長の大和支配
光秀の検知が終わった後、最後まで従わなかった戒重、岡、高田、大仏供を粛正

■城がベースキャンプに
兵農分離がすすみ城下町に家臣が住んでいたので戦には城から出陣します。多くの戦国大名の家臣は地方から出陣
なので居城を清須城→小牧山城→岐阜城→安土城と移転する必要があった

■京都の詳しかった光秀
信長の京都の滞在場所として吉田山に城を造るべきだと光秀が進言したが柴田勝家、滝川一益、丹羽長秀、羽柴秀吉が下見をして、御殿を建てるにはふさわしくないと見送り本能寺などを活用するようになった。

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2020/12/15

でたらめの科学 サイコロから量子コンピュータまで

 【書 名】でたらめの科学 サイコロから量子コンピュータまで
 【著 者】勝田敏彦
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2020/12/30
 【ISBN 】978-4-02-295104-5
 【価 格】790円

コンピュータなどで乱数をよく使いますが、きっちりした乱数を作るのは至難の業ということがよく分かる一冊です。

■メルセンヌ・ツイスター(MT)
誰でも使えるようにダウンロードできるようになっており、責任も取らない代わりに何に使っても何も書かなくてもよいというライセンスになっています。作ったのは広島大学の松本さんと大学院生だった西村さん。MTはC言語の標準乱数になっていてJISやISOにもなっています。

■サンプリング調査
なるべく多くの人から調査していましたがGHQに民間情報教育局(CIE)があり、ハーバート・バッシン氏が世論調査のやり方を指導しました。無作為抽出法(ランダム・ダンプリング)で3000ほどのサンプルで朝日新聞などは世論調査などを続けています。

■乱数を売る会社 ゑびす堂
印刷会社でしたがプレゼントの応募コード(乱数で重複はダメ 0000001や000002のように類推できるのもダメ)を印刷してほしいという依頼から乱数に対応できる印刷(1つ1つが違う)、今や乱数まで売る会社になっています。

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2020/12/14

再審・本能寺の変 光秀に信長は殺せたのか?

 【書 名】再審・本能寺の変 光秀に信長は殺せたのか?
 【著 者】再審・本能寺の変 制作委員会
 【発行所】彩流社
 【発行日】2020/08/31
 【ISBN 】978-4-7791-2698-7
 【価 格】1600円

本能寺は下京の総構の外側にあり13,000人で取り囲んだと言われていますが、四方の通りに400名が入れば、それだけで一杯です。暗殺が目的なら少人数でも可能なため大軍で取り囲む必要があったのかが疑問点です。また13,000人もいるのなら信忠がいた妙覚寺を同時に攻めなかったのも不思議です。また筒井順慶は信長から光秀とともに播磨へ向かへと言われていたようで大和郡山を出立しましたが、途中で本能寺の変を聞き郡山城へ戻ります。

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明智光秀と琵琶湖

 【書 名】明智光秀と琵琶湖
 【著 者】大沼芳幸
 【発行所】海青社
 【発行日】2019/10/20
 【ISBN 】978-4-86099-368-9
 【価 格】1600円

■多賀出身説
明智光秀が田中城で籠城していたのが最古の資料となりますが多賀生まれだと六角氏に仕えていた可能性があり、光秀が籠城していた頃、田中城は六角氏の影響下にあったため傍証となります。

■高島攻め
浅井長政方の高島にあった木戸の城(清水山城)と田中の城(田中城)攻めを行います。攻める拠点となったのか観喜寺城とダンダ坊遺跡で寺院跡を城にしました。

■西教寺
真盛が天台宗でありながら浄土教の教えも組み合わせたため天台真盛宗として独立することになります。ここに明智一族のお墓があります。また百万遍不断念仏の願をたて百万日間、絶えることなく念仏を唱えます。現在も続いており19万日目を目指していますが満行は4226年の予定です。

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素子の碁 サルスベリがとまらない

 【書 名】素子の碁 サルスベリがとまらない
 【著 者】新井素子
 【発行所】中公文庫
 【発行日】2020/10/25
 【ISBN 】978-4-12-206970-1
 【価 格】840円

「ヒカルの碁」がきっかけで夫婦で囲碁を始めることに。

日本棋院の囲碁教室に通い、教室メンバーと合宿を行います。指導している先生とアシスタントの対局がありますが、途中にクジで先生に代わって生徒が打つというイベント付きです。生徒は先生が勝てるように打ちますが、素人に毛が生えた程度ですからアシスタントといえども高段者なので変な手を打てばグチャグチャになります。面白いイベントで実際に大うけだったようです。

巻末には「祝還暦!夫婦対談」が」ついています。大昔、「結婚物語」を読んだ気がしますが、もう還暦なんですねえ。

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2020/12/04

IT全史

 【書 名】IT全史
 【著 者】中野明
 【発行所】祥伝社黄金文庫
 【発行日】2020/11/20
 【ISBN 】978-4-396-31795-9
 【価 格】1000円

最初に出てくるのが梅棹忠夫先生の情報論。また副題が「情報技術の250年を読む」となっているように腕木通信から現在までの情報技術について語られています。

■テレグラフの語源
クロード・シャップが腕木通信を開発した時に考えた名前が「タシグラフ(速く書くこと)」。政府の要人がタシよりもテレ(遠く)の方がよいのではという意見から「テレグラフ」となりました。このテレグラフが一般名詞化していきます。

■おしゃべり
電話で想定していたのはビジネス上の要件でしたが、キラーコンテンツは「おしゃべり(無駄話)」でした。これが収益となりますが当初はこの理屈が理解できなかったようです。電話はビジネス用途に使うべきだという固定観念を捨てて、予期せぬ成功である「おしゃべりによる収入増」を受け入れることで大きく伸びることになる。

■無線通信
開発したのがマルコーニ。1937年に63歳で亡くなりましたが。亡くなった翌日に世界中の無線電信機は2分間運用を止めて喪に服したそうです。無線通信の欠点は通信の秘密が守れないことでしたが、反対に広範囲にメッセージを伝えることができ最大の欠点が最大の利点となりラジオ放送が生まれます。ラジオ放送が盛んになると放送のプログラムにあわせて自分のスケジュールを調整する行動様式の変容につながっていきます。

■インターネット
電信の世界に戻るアイデアです。網の目にように張り巡らされた電信局で、途中の線が切れたり電信局がなくなっても迂回して電報が届く仕組みで、これが経路制御(ルーティング)になります。インターネットはARPAネットから発展していきますがロバート・ティラーが上司のチャールズ・ハーッフェルドにアイデアを説明したところ20分で100万ドルの予算を獲得し、ここからプロジェクトがスタートします。

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2020/12/02

カンボジア自転車プロジェクト

 【書 名】カンボジア自転車プロジェクト
 【著 者】安田勝也
 【発行所】新評論
 【発行日】2020/09/30
 【ISBN 】978-4-7948-1159-2
 【価 格】2200円

副題は「オッサンが国際支援をはじめた!」です。

「この子は、将来、自分の夢をあきらめるときが来る」。筆者がカンボジアの現地で「将来、何になりたい」と支援している子供に聞いた時に「学校の先生になりたい」と夢を語りますが、支援団体の代表がつぶやいた言葉が印象的です。この言葉に触発され、貧困が理由で学校に行けなくなる子供たちを減らすために始まったのが自転車プロジェクト。中古自転車を送り片道2時間の通学時間を短縮させます。

クラウド・ファンディングなどで中古自転車を買う資金を募りますが寄付金控除は使えません。そこで支援してくれた事業者の名前が入ったプレートを自転車に付けて、現地で広告宣伝する形にしました。これで経費計上できます。実際に行ったクラウドファンディングの日別訪問者や支援金額推移も載っているので、これからクラウドファンディングを考えている人には舞台裏がよく分かります。

■露店のジュース
トゥクトゥクやバイクが現地ではよくは知っていますが、露天で黄色い透明のペプシが売られています。中に入っているのはガソリンで簡易型ガソリンスタンドでした。

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ぶらり大阪高低差地形さんぽ

 【書 名】ぶらり大阪高低差地形さんぽ
 【著 者】新之介
 【発行所】140B
 【発行日】2020/11/16
 【ISBN 】978-4-903993-43-0
 【価 格】2000円

大阪の各地を高低差地図とともに紹介しています。

■平野の語源
環濠都市として有名で杭全神社に環濠の遺構が残っています。もともと百済などの渡来氏族が堤防などを備え開発した土地でした。坂上田村麻呂の子供である廣野麿が杭全荘を賜り、廣野が訛って「ヒラノ」になったと言われています。中世は平野商人が活躍します。秀吉が大坂の城下町をつくる時、平野から商人を移住させています。

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