歴史のif(もしも)
【書 名】歴史のif(もしも)
【著 者】本郷和人
【発行所】扶桑社新書
【発行日】2020/11/01
【ISBN 】978-4-594-08641-1
【価 格】920円
■源頼隆
平治の乱で破れた源義朝を逃がすために身代わりとなったのが源義隆(源義家の末っ子)。この源義隆の忘れ形見が源の頼隆で千葉常胤です。源氏の貴種ですので大事に育てましたが、もっと毛並みがよい源頼朝が現れたために源頼朝に預けます。頼朝亡き後も鎌倉幕府で長生きしますが三浦氏と北条氏が戦った宝治の乱で三浦氏に味方したため自害させられます。
源頼隆の本領は相模の毛利台で毛利(もり)と呼ばれる荘園がありました。そこで森という名前にしますが、森蘭丸はこの森家の子孫になるようです。
■元寇
日本制服が目的という説もありますが、当時の代表的な輸出品は扇と刀で征服まで考える魅力的な産物は日本にはありません。火薬の原料となる硫黄がほしかったという話もありますが交易で十分に手に入りましたので、宋に味方するなよということだったのでしょう。中国に倭寇の絵が残っているそうですが右手に刀、左に扇を持っている絵で、当時の日本人のイメージだったのでしょう。
■室町幕府が京都にあった理由
貨幣経済が進展しており北条政権はうまく対応できませんでした。商業で中心となったのが都で物の流れが集約されていました。そこで足利尊氏は京都を本拠地とすることになります。
■応仁の乱
各国には守護が任命されていましたが守護は京都に常駐するのが基本です。そこで現地には代官を派遣します。この京都常駐を免除されていたのが駿府の今川(関東公方の牽制)、周防・長門の大内(博多をおさえる)でした。応仁の乱に巻き込まれたのは都にいた守護で地方を拠点にしていた武士は巻き込まれていません。
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