絶対に挫折しない日本史
【書 名】絶対に挫折しない日本史
【著 者】古市憲壽
【発行所】新潮新書
【発行日】2020/09-20
【ISBN 】978-4-10-610876-1
【価 格】880円
有名人や事件などが出てこないユニークな日本史です。歴史の歴とは軍功を重ねることで権力の象徴でした。史には神に捧げものをする史祭に由来するそうです。
■前方後円墳FC
東北から九州にかけて前方後円墳が拡がりましたが、現在のフランチャイズのようでヤマト政権からは設計、測量などの土木技術や祭祀ノウハウなどが導入されました。しかしヤマト政権はその後に地方を支配しだし直営店のような形にしていきます。怒ったのが地方で吉備や磐井の反乱になります。
■日本
本来の意味は中国から見た極東を意味する一般名詞だったのが日本という言葉のようです。同時期に天皇のという言葉も生まれていますが、こちらはどうなんでしょうか。
■小さな政府
鎌倉幕府は社会インフラは提供していますが福祉は提供していませんでした。自力救済が前提の世の中です。
■グローバルな中世
海外に傭兵が渡っており1599年にスペインのマニラ総督は朝鮮出兵に従事した日本兵約10万人が新たな稼ぎ場としてフィリピンを狙っているのではないかと危惧している。1615年にはマニラ総督がオランダ軍を攻撃するために500人の日本出身の傭兵を雇い入れましたが、暴れ者ばかりで統制がとれずに途中で追放してしまいました。
■日米開戦の訳
皆が納得する戦争回避策がなかったため、最もマシな選択肢が日米開戦でした。他の選択しに比較して目先のストレスが少ない道でした。
■結婚式、夫婦別姓
もともとは家同士の契約儀式だった結婚式が大正天皇が神前結婚式を行ったため広まります。古代の戸籍は夫婦別姓が基本で、夫婦の家族よりも血縁集団の生まれの方が重視していました。また太平洋戦争が終わった時にGHQが世帯単位の戸籍を廃止して個人単位の出生カード制度を創設しようと提案しましたが司法省が紙不足を理由に拒否したそうです。
■源氏物語の失われた物語
唐守、はこやの刀自、交野の少将といった物語があったことは分かっていますが伝わっていません、
| 固定リンク
« 日本の中世日本史 | トップページ | 反省記 »
コメント