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2020/06/12

椿井文書 日本最大級の偽文書

 【書 名】椿井文書 日本最大級の偽文書
 【著 者】馬部隆弘
 【発行所】中公新書
 【発行日】2020/03/25
 【ISBN 】978-4-12-102584-5
 【価 格】900円


近畿一円に流布している偽文書。書いたのは椿井正隆という人物。


■津田城
郭が山頂になく大和側に向かっては土橋や土塁などがありますが、大坂側には防御施設はなく変わった城跡。どうも山岳寺院跡だったようです。三好三人衆と松永久秀が争った時には陣城として使われた可能性はあります。地域では富農がもともとは武士だったといった系図を求めている背景があり、椿井正隆はそれらしい文書を出していました。しかも相互に関連する文書が多く、ダブルチェックしても大丈夫なようになっています。


■興福寺官務牒疏(こうふくじかんむちょうそ)
興福寺に関係する221の寺社名が書かれていますが、これも椿井文書の一つ。興福寺の勢力が中世、大きかったという時に参照されていましたが偽書でした。王仁の墓も古墳ではなく自然石の墓でどう考えてもおかしいのですが、椿井文書の影響で市史にも掲載されています。地域おこしとくっついてしまった事例です。


■並河誠所(なびかせいしょ)の「五畿内志」
享保20年(1735)に出たのが「五畿内志」で、並河誠所が式内社を比定していました。あやふやなところも多く、これも利用して偽文書が作られました。

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