京都まみれ
【書 名】京都まみれ
【著 者】井上章一
【発行所】朝日新書
【発行日】2020/4/30
【ISBN 】978-4-02-295063-5
【価 格】810円
■洛中
京都人は洛中というと二条通~五条通という狭い範囲で考えていますが、東京も同じで有楽町マリオンがオープンする時に銀座の名前をつけようとしましたが銀座の商店街が認めなかったようです。銀座は1丁目から8丁目まであり8丁目の隣に外堀がありました。今は埋められましたが銀座9丁目は非公式名称で銀座ナインが建っています。ただ銀座はもともと家康が京都の伏見に作り、次に駿府にも作って江戸の銀座は3番目でした。
室町幕府で地方から出てきた大名が駐屯したところが今の中京です。ところが大名が領国に戻ると間が空きます。上京と下京に分かれることになり下京が洛中の意識になります。
■西陣祭り
京都で”この間の戦争”というと応仁の乱の話が出てくると言われていますが、西陣などでは本当にそう思っているようです。応仁の乱が1477年11月11日に集結しましたが、この11月11日を記念して西陣祭りが行われています。また「応仁の乱」がベストセラーになりましたが、自分の先祖の話が出ていると京都の居酒屋で話題になったそうです。老舗を継がすために京大ではなく同志社に行かせる京都ならではの話ですね。
■西京
維新後に京都が西京と呼ばれた時代がありました。西京味噌などに名前が残っています。京都府立大学も発足当時は西京大学という名前でした。また東京と西京の間だったのが中京です。
■舞鶴
もともとは田辺でしたが維新後に地名を区別することになり紀州に田辺があるので舞鶴に改名されました。田辺城の通称が舞鶴城でした。
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