ない仕事の作り方
【書 名】ない仕事の作り方
【著 者】みうらじゅん
【発行所】文春文庫
【発行日】2018/10/10
【ISBN 】978-4-16-791166-9
【価 格】660円
■ない仕事を作る
ドラッカーが”仕事を顧客の創造”と定義していますが実際にやっているのが、みうらじゅん氏です。自分で面白いものをコレクションしていますが、コレクションしたら書籍やイベントに昇華させて仕事にします。そこで編集者を接待することが重要です。一人電通として編集者として飲みに行き、相手が気持ちよい時に企画を売り込みます。また大学卒業後、知り合いになった雑誌の編集部によく出入りして、誰かの原稿が落ちた時のピンチヒッターになることもやっていました。
■ネーミング
ほとんど本数がないバス時刻表に「地獄表」というネーミングすると、そんな場所に行きたくなります。またインターネットに出てこない言葉を探します。例えば古い日本人形のコレクションをフィギュアと和風をあわせて「フィギュ和」という言葉を考え検索するとヒットしません。ないので新しいジャンルになり自分が一番詳しい状況になります。いろいろな情報発信を続けていくと、勝手に独自の意見を言い出す人が増えます。これがブームとなります。
■ぴあ現象
電子辞書が普及したことの弊害に「隣の文字を調べない」があります。インターネットがない時代にイベントを調べる時に便利なのが「ぴあ」でした。ある日、読んでいると「キムチ前田」という名前を見つけます。誰のイベントを調べたかは忘れますがキムチ前田の名前はずっと頭に残っています。本来の目的を調べている時に思わぬ何かが見つかるということがよくあり、これが重要です。
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