教科書が教えない楠木正成
【書 名】教科書が教えない楠木正成
【著 者】産経新聞取材班
【発行所】産経新聞出版
【発行日】2018/7/2
【ISBN 】978-4-8191-1340-3
【価 格】1500円
産経新聞に3年間にわたり連載された記事を単行本化した本です。
■出自
河内の悪党と言われていますが、千早城攻めの際に「くすの木の ねハかまくらに成るものを 枝をきりにと 何の出るらん」という落首が都ではやりました。地頭だった安達氏が滅ぼされた後に被官として駿河国入江荘楠木村に入ったのが始まりのようです。もともとは幕府側の人間だったようです。
■宝筐院(嵐山)
二代将軍・足利義詮の墓と並んで楠木正行の墓があります。義詮が37歳で没する時、四条畷の合戦で死んだ楠木正行の墓を建てるように遺言したためで、私心がない戦いをした楠木を幕府も認めていました。楠木正成は後醍醐天皇に足利尊氏と和解するよう勧めていましたので、足利尊氏も同志と思っていました。
■楠木の末裔
楠木正具(まさとも) 北畠氏に仕え織田信長と戦いました。一志郡八田城に700人の手勢で籠り、滝川一益を食い止めました。「げに伊勢の楠こそ、いくさにかけては鬼神よ」と信長に言わせ攻め手を秀吉に変えたようです。北畠が降伏した後も石山などで戦い続け61歳で戦死したようです。
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