古代史の謎解き紀行1 封印された大和編
【書 名】古代史の謎解き紀行1 封印された大和編
【著 者】新潮文庫
【発行所】関裕二
【発行日】2014/06/01
【ISBN 】978-4-10-136476-6
【価 格】550円
どこかで読んだことあるなと思ったらポプラ社から出ていた本を文庫化したものでした。
■吉野
後醍醐天皇も天武天皇も再起を図る場所はいつも吉野。吉野の南部には熊野の樹海が拡がり、ここに入られると大軍では何ともできなくなります。確かに攻め手は手も足も出なくなります。
■黒作懸佩刀(くろづくりかけはきのたち)
東大寺献物帳に記載されています。もともとは草壁王子が持っていましたが亡くなる前に藤原不比等に渡します。これが草壁王子→藤原不比等→文武天皇→藤原不比等→聖武天皇と三種の神器にかわる持統・藤原体制のレガリアとして使われたようです。
■聖武天皇の関東行幸
天武天皇の壬申の乱をなぞったものと言われていますが聖武天皇が平城京を出発した日も天武天皇が吉野を出た日も同じ壬午の日でした。
■高市皇子は即位していた?
天武天皇の息子で壬申の乱として活躍した高市皇子は持統天皇の血をひいていません。子供が長屋王になりますが長屋王邸から見つかった木簡に「長屋親王」と書かれていました。この親王は天皇の子を意味しているので日本書紀などに記載されていませんが即位していた可能性がありそうです。
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