« ぐるぐる問答 | トップページ | 江戸の災害 »

2020/01/11

江戸の奇才

 【書 名】江戸の奇才
 【著 者】河合 敦
 【発行所】サンエイ新書
 【発行日】2019/11/22
 【ISBN 】978-4-7796-4043-8
 【価 格】880円

■田中久重
佐賀藩で蒸気船「凌風丸」やアームストロング砲を作り上げた人物。幕末に海外渡航もしており上司に従って軍艦購入のために長崎に行きましたが、よい蒸気船がなかったので上司について上海に渡っています。高杉晋作も上海を訪れているので海外を見た日本人は意外に多いようです。

明治になり電信機を作る工場を作り、弟子で養子の田中大吉に受け継がれ、芝浦に作ったのが田中製造所で、これが芝浦製作所(東芝)になっていきます。

■武田斐三郎
五稜郭を造った人物ですが,航海にもたけていてロシアまで行って交易を行っています。日本人が自ら船を仕立てて交易に出向いたのは朱印船貿易以来、250年ぶりでした。

■華夷変態
明が女真族の清朝に滅ぼされたことで、漢民族にも弁髪を強要したため日本では中国はもはや中華ではんく、日本こそが本当の中華という思想

■河田小龍
坂本龍馬と「人材をつくるのは君に任せよう。わしはこれより、船を得ることに専念する」といわしめた人物。海援隊に弟子を送り込むなど協力しました。もともと画家なので晩年、琵琶湖疎水の工事記録を残しています。

|

« ぐるぐる問答 | トップページ | 江戸の災害 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ぐるぐる問答 | トップページ | 江戸の災害 »