信長
【書 名】信長
【著 者】本郷和人
【発行所】トランスビュー
【発行日】2019/12/15
【ISBN 】978-4-7987-0175-2
【価 格】1800円
「信長が時代をつくったのではなく、時代が信長を要請した」とあり、戦国時代を終わらせたのは信長ですが信長がいなくても誰かが同じように終わらせたかもしれません。
■信長の敵
第一に考えていたのが一向宗。妻帯が認められており11代顕如は三条家から奥さんをもらっていて武田信玄とは奥さんが姉妹という関係になります。一向宗では惣村と呼ばれる村落共同体ごとに参加していました。まとめていたのが土地の権利をもつ半分侍、半分農民でした。兵農分離で侍になるか農民になるか問うたのは、この階層の人になります。
■貨幣経済社会へ
貿易で使われた船に竜骨がなかったため重石(バラスト)が必要となり行きは大陸で高く売れる木材を積みました。帰りは大量の銭を持って帰ることにします。この銭が便利ということで貨幣経済が定着することになります。やがて土地を売る御家人も出始め、鎌倉幕府は土地を無償で取り返せる徳政令を出したため御家人以外にはメリットがなく、これが鎌倉幕府が滅ぶ原因の一つになります。
■麒麟がくる
信長の花押(サイン)が麟です。使いだしたのは13代将軍である足利義輝が松永久秀らに殺害され、室町幕府が崩壊した時点です。”俺が平和な世の中を作る”と考え天下布武とあわせてスローガンとしたようです。
■源頼朝
朝廷を警戒していた頼朝は勝手に官位官職をもらうことを禁止していました。もらったら鎌倉に来ずに都で働けと最後通牒をします。墨俣川より東に来たら本領を没収あるいは斬首するという内容です。当時の関東は墨俣川にあったようです。
| 固定リンク
« 空白の日本史 | トップページ | 戦国武将の履歴書 »
コメント