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2019/07/29

九十三歳の関ケ原

 【書 名】九十三歳の関ケ原
 【著 者】近衛龍春
 【発行所】新潮新書
 【発行日】2019/03/01
 【ISBN 】978-4-10-100451-8
 【価 格】710円


大島光義という実在の人物に焦点をあてた小説です。弓一筋で技量を磨き、美濃の関が本貫でしたのでまず齋藤龍興側として織田信長と戦い、やがて齋藤氏が滅びると織田家家臣として迎えられ信長、信忠、信孝に仕えることになります。鉄砲の時代となっていましたが鉄砲は次の弾を発射するまで時間がかかり、その間を補うのが弓衆です。少々の雨でも使えるところが重宝しました。信長、秀吉、家康という天下人から弓の達人と言わしめ、93歳の時には関ケ原合戦の大垣城攻めにも加わっています。生涯現役の武士で97際で没しました。


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2019/07/27

フェイクウェブ

 【書 名】フェイクウェブ
 【著 者】高野 聖玄
 【発行所】文春新書
 【発行日】2019/05/20
 【ISBN 】978-4-16-661218-5
 【価 格】800円


JALがビジネスメール詐欺に引っかかったなど偽メール、偽ニュース、偽広告が蔓延しています。


■ホモグラフ攻撃(同型異義語攻撃)
アドレスで文字「O」を数字の「0」にすると見分けがつきません。知らない相手からのメールやメッセージのURLをクリックしないことしか予防策はありません。LINEやFacebookのアドレスを乗っ取って知り合いからも届くので気が抜けません。


■広告が届かない
アドネットワークという仕組みがあり、広告費を払うと”若い世代の男性”というターゲットにあった媒体に出稿してくれるサービスですが、WELQのようなサイトにまで広告が掲載され問題となりました。海外のブログなどを翻訳して信憑性を確かめずに掲載して広告収入を狙っているサイトもあり月間1000万PVがあると1PV0.1円だとすると100万円の広告収入が入ります。


なかにはJavaScriptなどを使って広告がいきなり大きく出たり上から下へ移動させることによってユーザーに間違って押させるようにすると広告収入をさらに稼ぐことができますが、広告主にとっては騙されたようなものです。アドフラウドという不正閲覧するボットを使って広告収入を稼ぐ手法もあり広告の数%から数10%は広告として届いていないともいわれています。


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2019/07/25

未来の地図帳

 【書 名】未来の地図帳
 【著 者】河合 雅司
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2019/06/20
 【ISBN 】978-4-06-516089-3
 【価 格】860円


副題が「人口減少日本で各地に起きること」になっています。


■大阪市
市内に住む外国人は13万人で全国1位。2位は横浜市の9万ですが人口が大阪市よりも100万人多いので大阪市の多さが際立っています。また職住近接で高齢化することもあり環状線の内側に人口は増えますが周辺の城東区、西淀川区などは人口が減る逆ドーナツ現象がおきます。


■外国人が多い市町村
占冠村(北海道)29.3%、大泉町(群馬)22.1%、赤井川村(北海道)10.6%で占冠村は4人に一人が外国人になっています。東京圏、名古屋圏、北海道に多く集まる傾向になります。


■47都道府県の意味がなくなる(2045年)
鳥取県-45万人 高知県、島根県、徳島県、山梨県も60万人以下に
東京都-1,360万人となり鳥取県と30倍の差がでる
貯蔵や輸送に向かず買いだめできないサービスが地域になくなると一気に人口が減る傾向にあります。


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2019/07/21

戦国日本と大航海時代

 【書 名】戦国日本と大航海時代
 【著 者】平川 新
 【発行所】中公新書
 【発行日】2018/64/25
 【ISBN 】978-4-12-102481-7
 【価 格】900円


副題が「秀吉・家康・政宗の外交戦略」となっています。信長時代から植民地化を狙うスペインやポルトガルとの関係はけっこう緊迫した状態で、日本征服論もありました。秀吉が明まで攻め、そのあと天竺まで攻め上げることを考えて朝鮮出兵を行いましたが、ボケ老人の夢想ではなく当時の海外情勢を考えた戦略だったようです。日本の植民地化は無理と考えスペインとポルトガルは布教で支配しようと考えましたが、秀吉によってバテレン追放令が出されます。秀吉はおどしもかけており、日本からの攻撃をうけると考えたマニラでは戒厳令が出され本国に出兵要請を出していました。秀吉は貿易はよいが布教はダメというスタンスです。


家康も秀吉路線を引き継ぎますが、スペインなどは貿易と布教をセットと考えており、貿易はうまくいきません。伊達政宗が布教特区というアイデアを出します。マニラ・メキシコ航路が仙台沖を通るので伊達政宗のところだけ布教を認め貿易を行い、分け前を家康に渡すという考えです。支倉常長が特使として派遣されます。ところが秀忠の時代となり幕府の禁教令とあわないことから政宗は謀反を考えているのではと疑われ、スペイン路線を断念。外交は幕府による一元管理となっていきます。


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ジェット旅客機の秘密 改訂版

 【書 名】ジェット旅客機の秘密 改訂版
 【著 者】中村寛治
 【発行所】サイエンス・アイ新書
 【発行日】2019/6/25
 【ISBN 】978-4-7973-9506-8
 【価 格】1,000円


■エンジンの逆噴射
飛行機が着陸するとエンジンの逆噴射が行われ、吸い込み口からジェットを逆流させることでブレーキをかけていると思っていたら違っていました。吸い込んだ空気をブロッカーで止めてエンジンの横から斜め前に空気の流れを出していただけなんですね。


■飛行機の発着時間
発車時間は牽引車(タグカー)が飛行機を誘導路に押し出すプッシュバックをするために車止めをはずすブロックアウトの時間になります。到着時間は反対に車止めを置くブロックインの時間になります。


■飛行機の降下
着陸態勢に入り、どんどんスピードを落としていきますがエンジンは回っていて吸い込む速度よりも噴出する速度を少なくすることで、これがエンジンブレーキの役割をはたし速度を落とします。


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飛鳥・藤原の宮都を語る

 【書 名】飛鳥・藤原の宮都を語る
 【著 者】相原嘉之
 【発行所】吉川弘文館
 【発行日】2018/9/10
 【ISBN 】978-4-642-08338-6
 【価 格】1,900円


メルマガ「飛鳥遊訪マガジン」の原稿をまとめたものです。


■百済大寺
桜井市吉備池のほとりで見つかった寺跡が百済大寺とみられています。建てられたのは舒明天皇の時代とみられています。西の民は都を造り、東の民は寺を造るとの記載があり、百済大寺の西側には百済大宮があった模様です。ここらへんが百済と呼ばれていたことから磐余の範囲は従来よりも狭く、東に鳥見、西に阿部、百済、膳夫(かしわで)があり、そこから厩戸皇子の上宮(かみつみや)は上宮遺跡と考えられそうです。


大津皇子の辞世の句で有名や磐余池の場所は分かっていませんが、磐余の範囲を考えると安倍山(磐余山)の北西にあるあたりが有望そうです。西池田、東池田、南池田という字名が残っていて君殿という字名もありました。


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2019/07/18

怪しい戦国史

 【書 名】怪しい戦国史
 【著 者】本郷和人
 【発行所】産経新聞出版
 【発行日】2019/7/8
 【ISBN 】978-4-8191-1369-4
 【価 格】880円


産経新聞に連載されている「本郷和人の日本史ナナメ読み」を加筆、編集したもので「戦国武将の選択」の続編になります。


■大般若長光
鎌倉時代、備前の刀工である長光が作った刀。室町時代に銭六百貫の値段がついたことから大般若経六百巻の語呂あわせで大般若長光と名付けられたようです。今の価格で6,000万円ほどになります。足利義輝から三好長慶がもらい受け、やがて織田信長の手に渡ります。姉川の合戦の後、信長から徳川家康に渡り、長篠の戦いの功として長篠城を守った奥平信昌に伝えられます。現在は国宝に指定され国立博物館所蔵になっています。


■渡辺勘兵衛
山中城に一番乗りした渡辺勘兵衛とは別の人物で、同姓同名の渡辺勘兵衛がいました。引く手あまたの豪傑のため仕官の話がたくさんありましたが全て断っていました。ところが禄高500石の石田三成に仕えることになります。不思議に思った秀吉が三成に「渡辺官兵衛がよく来たの」と聞くと、三成は知行をすべて渡辺官兵衛に与えて、三成が百万石の大名になったら十万石を与える約束をしたと答えます。秀吉が「全部渡したら生活できじゃないか」と言うと三成の返事は渡辺勘兵衛のところに居候しているという返事でした。島左近といい三成にはこういう話が多いですね。


三成が出世して渡辺勘兵衛に加増しようとしても殿が百万石になるまで五百石のままでけっこうですと加増を断ります。関ケ原の合戦で瀕死の重傷をおった渡辺勘兵衛に三成が「十万石を渡すのが夢となった」と語りかけると君恩に感謝して息を引き取りました。史実がどうな分かりませんが三成にはいろいろな顔を話が伝わっています。


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2019/07/12

近世城郭の謎を解く

 【書 名】近世城郭の謎を解く
 【著 者】城郭史料研究会
 【発行所】戎光祥出版
 【発行日】2019/5/8
 【ISBN 】978-4-86403-319-0
 【価 格】2,200円


近世城郭の普請(土木)、作事(建築)などの様々な謎についての本です。例えばトイレが城のどこにあったのかは分かっていません。備中松山城には珍しく雪隠の遺構が残っていますが、幕末になって城中の人数が増えると、もう一つ穴を増やした模様です。


■犬山城
広島城や福山城には天守に華灯窓がありました。華灯窓は釣鐘型をした装飾用の窓で禅宗などに使われていました。普段は板戸で覆われていたようで、風を通す必要がある時だけに開けていたようです。当時は窓にガラスもなく障子ですから雨が降りこんだら、すぐ痛みます。犬山城にも華灯窓がありますが、板戸でおおわれていません。これは壁につけた単なる飾りで窓ではなく偽物になっています。


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2019/07/05

地形や地理で解決 江戸時代の秘密56

 【書 名】地形や地理で解決 江戸時代の秘密56
 【著 者】大石 学
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2019/7/10
 【ISBN 】978-4-8003-1694-3
 【価 格】1,180円


「なぜ地形と地理がわかると江戸時代がこんなに面白くなるのか」がカラー版になり6項目を追加して出版されています。


■奈良の守護
源頼朝が興福寺を奈良守護に任じました。
衆徒ー興福寺の僧兵となった大和の国人・地侍
国民-春日大社の神一になった大和の国人・地侍


ここに悪党や南朝などが加わったため、衆徒や国民が入り乱れて各地で戦いにつながります。


■大石内蔵助が山科を拠点したわけ
大石家の祖先の地が近江国栗田郡で親類縁者が多かったこと。浅野内匠頭の従兄弟が美濃大垣城主の戸田氏定で浅野家再興に尽力してもらっていたこと京都や大阪の浪士と連絡がとりやすかったことなどがあるようです。


■江戸の町づくり
神田山を切り崩して日比谷入江を埋め立てる工事などを家康が行いましたが天下普請でした。対応した大名の国名などが尾張町、伊勢町などの名前がつけられました。また切り崩された神田山周辺に駿府の家臣団が住んだので駿河台という地名になります。


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