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2019/05/23

三河吉田藩・お国入り道中記

 【書 名】三河吉田藩・お国入り道中記
 【著 者】久住祐一郎
 【発行所】インターナショナル新書
 【発行日】2019/4/10
 【ISBN 】978-4-7976-8036-2
 【価 格】840円


豊橋にあった三河吉田藩に江戸生まれの若殿が参勤交代することになり、その古文書をもとにした記録です。


■参勤交代は人材派遣でなりたっていた
もともと米屋だったのが米屋久右衛門。稼業を変更して人材派遣業を行っていました。派遣するのは全工程を通して従事する通日雇で、桑名藩の11泊12日の参勤交代は一式773両で請け負っていました。この時はうまくいって支出が419両で354両の利益を得ました。この米屋久右衛門は三河屋久右衛門ともいい、先祖は吉田藩に仕えた足軽で島原の乱にも従軍していました。通日雇は参勤交代が終わると江戸へ戻ります。


戦争がなくなった武士の時代に島原の乱に参加したということが、けっこう意味をもつようになり、その子孫は江戸時代の終わりまで島原の乱を記念した行事で藩主とお目見えすることになります。三河屋久右衛門は武士ではないので家臣とは違う席ですが藩主から声をかけられていました。このためか吉田藩では入札ではなく随意契約を獲得します。


■参勤交代の朝は早かった
支度触-九つ時(午前0時)、お供触-八つ時(午前1時)、発駕ー七つ時(午前2時) 毎日40kmほど進み、日没前に本陣に入るスケジュールでした。


参勤交代には江戸詰めのものもいて三河屋の通日雇と同じで江戸へ帰ることになりますが3日の休息をもらってから帰っていました。用事があると5~20日間の延長休暇を申請できて羽根をのばしたようです。


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