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2019/05/11

災害と生きる日本人

 【書 名】災害と生きる日本人
 【著 者】磯田道史&中西進
 【発行所】潮新書
 【発行日】2019/03/20
 【ISBN 】978-4-267-02168-8
 【価 格】815円


対談の相手は令和の考案者ではないかと騒がれた中西進名誉教授。この本でも万葉集の話題がたくさん出てきます。


■白須賀宿
1707年の宝永地震と津波によって白須賀宿が流されてしまった時、公金を出して藩が高台へ宿場ごと移転させました。江戸時代にこんな英断をした藩があったんですね。


■薩摩に抽象なし具体のみあり
孝明天皇も島津久光も幕府をつぶすつもりはなくソフトランディングを狙っていましたが西郷隆盛は幕府軍に大砲を撃ち、錦の御旗を出して幕府の権威をつぶしました。尊皇攘夷という抽象論ではなく具体論に変えたのが西郷でした。この西郷隆盛の従者に熊吉がいて、西郷が亡くなってから熊吉から聞き取った話があり、例えば勝海舟と西郷隆盛が会談した時に勝海舟が懐から出したのはピストルではなく江戸前寿司。けっこうリラックスした会談だったようです。


■徳川家康
三方ヶ原で敗れ逃げる時、真っ暗な中ついてくる家臣の刀の鞘にツバを吐きます。浜松城まで無事に帰りついた時にツバを確認して、おまえは負け戦で命がけで守ってくれたと褒美を渡します。こういう話はすぐに伝わるので家康がどんな戦場に出ても家臣が周りに集まるようになります。負け戦でも死ぬことはありませんでした。


■二宮尊徳の減価償却
屋敷の中にホウキが何本あるかまで計算し、1本がどれだけ使えるかと減価償却の考え方まで導入していたのが二宮尊徳です。1年あたりにどれだけコストがかかるまで意識をしていました。


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