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2018/09/29

織田家臣団の謎

 【書 名】織田家臣団の謎
 【著 者】菊池 浩之
 【発行所】角川選書
 【発行日】2018/02/22
 【ISBN 】978-4-04-703639-0
 【価 格】1,700円

信長といえば能力主義で抜擢したという話が有名ですが、なぜそんな風にしないといけなかったのか家臣団の謎を分かる一冊です。

姉川の合戦ですが信長は浅井・朝倉が攻めてくるとは予想していなかったようで、柴田勝家は長光寺城へ、佐久間信盛は永原城へ戻され京都へ戻る帰路を確保していました。信長軍が手薄だと見た浅井・朝倉が攻め掛り、最大の武将が徳川家康だけだったため信長は先鋒を家康に頼んで、なんとかしのいだのが真相のようです。

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帳簿の世界史

 【書 名】帳簿の世界史
 【著 者】ジェイコブ・ソール
 【発行所】文書文庫
 【発行日】2018/04/10
 【ISBN 】978-4-16-791060-0
 【価 格】880円

帳簿の世界から見た世界史になっています。ルイ14世は複式簿記を理解しており、常に帳簿を持ち歩いていました。整えたのはコルベールという人物。王位継承者たちにも国家財政のてほどきをしました。ルイ14世は太陽王となっていきますが、コルベールの死後、この会計の伝統も崩壊してしまうことになります。

ルイ16世の時代、スイスの銀行王だったネッケルが請われてフランスの財務長官となります。ネッケルはそれまでベールに包まれていた会計報告を公開しますが軍事費を簿外で処理していて黒字を装っていました。それ以上に国民が驚いたのがダイヤの首飾りに30億円が使われているなどの実態です。やがてネッケルは罷免されますが、これが火に油を注ぐことになりフランス革命へと突き進んでいきます。


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世界はジョークで出来ている

 【書 名】世界はジョークで出来ている
 【著 者】早坂 隆
 【発行所】文書新書
 【発行日】2018/06/20
 【ISBN 】978-4-16-661173-7
 【価 格】830円

中国、アメリカ、ロシア、北朝鮮、韓国、中東、日本のジョークが紹介されています。例えば中国のジョークでは

問:共産主義者とは
答:マルクスやエンゲルスの著作を読んだ人のこと
問:反共主義者とは
答:それらの著作を理解した人のこと

とクスッと笑えます。

ある家庭で子供が国って、どういうものか聞いた時のお父さんの答え
パパは一家の大事なことを決める「政治家」、ママは実際のやりくりをする「官僚」、パパとママに面倒をみてもらっているお前は「国民」、そして赤ちゃんは「未来」と答えました。ある日、赤ちゃんが泣き始めたので両親を探すとパパは外出して留守、ママは寝室で熟睡していて、仕方なく子供は部屋に戻って寝ました。
子供が国の形について分かったと説明したのが、「政治家」が無駄遣いして遊んでいる間に「官僚」は眠り込んでいるんだ。その間、「国民」は完全に無視されて、「未来」はクソまみれなのさ

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2018/09/23

ルイス・フロイスが見た異聞・織田信長

 【書 名】ルイス・フロイスが見た異聞・織田信長
 【著 者】時空旅人編集部
 【発行所】サンエイ新書
 【発行日】2006/02/13
 【ISBN 】978-4-7796-3735-3
 【価 格】880円

18回も織田信長とあったルイス・フロイスが詳細な記録を残しており、それが「日本史」。筆まめだったため、当時のいろいろな様子が分かります。比叡山は「ひのえやま」と当時は呼んでいたようです。今とはだいぶ違う風習でした。

・ヨーロッパでは女性が食事を作る。日本では男性がそれを作る。そして貴人たちは料理を作るために厨房に行くことを立派なことだと思っている。
・ヨーロッパでは財産は夫婦の間で共有である。日本では各人が自分の分を所有している。時には妻が夫に高利で貸し付ける。
・ヨーロッパでは妻は夫の許可がなくては、家から外で出ない。日本の女性は夫に知らせず、すきなところに行く自由をもっている。

将軍・足利義輝が殺された時、命を狙われた足利義昭を助けた一人が和田惟政。摂津城主で部下に高山右近がいて、堺へ来た時にフロイスに会いに来ました。この和田惟政がフロイスを信長に紹介することになります。二人が言葉を交わしたのが二条城の建設現場。

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2018/09/22

ジェロントロジー宣言

 【書 名】ジェロントロジー宣言
 【著 者】寺島実郎
 【発行所】NHK出版新書
 【発行日】2018/08/10
 【ISBN 】978-4-14-088560-4
 【価 格】780円

知的生産の技術研究会の顧問でもある寺島実郎氏の新著です。副題は「知の再武装で100年人生を生き抜く」となっています。ジェロントロジーの直訳は老年学ですが、社会工学の視点が必要で高齢化社会工学と訳すべきと提唱しています。行政への異様なクレーマーの大半が70歳以上の男性の高学歴者という結果があり、会社という組織を離れ、孤立感から自己主張の暴徒老人になってしまいがちです。

人生100年の高齢化社会となり会社の第一線から引退してからの人生もけっこう長く、学びなおして知の再武装に備えることを提唱した一冊です。

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2018/09/15

日本史真髄

 【書 名】日本史真髄
 【著 者】井沢元彦
 【発行所】小学館新書
 【発行日】2018/08/08
 【ISBN 】978-4-09-825318-0
 【価 格】840円

ケガレ、和、怨霊、言霊、朱子学、天皇を視点にして日本史を見ると見方が変わってきます。

■持統天皇
天皇が亡くなると古墳を造り土葬が当たり前だったのを自らは火葬することを命じたようです。呪力のある天皇が亡くなれば穢れるため遷都せざるをえませんが火葬によって同じ都を営むことができるようになります。これが藤原京になります。また古墳を取り巻く堀は水を使って穢れを閉じ込めるための結界でもありました。

■武士の誕生
律令には兵部省と刑部省がありましたが、人を殺すような汚れ仕事をやりたくないため結局は有名無実化。機能しなくなります。そこで作ったのが検非違使。令外官でしたが、これをまかせたのが源氏や平氏で、武力をもった武士が台頭することになります。崇徳天皇が死に際し、天皇家を呪ったため武士の世が誕生したと考えられました。明治維新で朝廷に政権が戻った時に明治天皇が勅使を送ったのが讃岐の白峰宮(崇徳天皇を祀った陵)でした。

■西郷隆永
西郷隆盛の通称は吉之助で、別に諱がありますが、よほど親しくないと教えるものではありませんでした。明治となって名前を統一しようという時に友人が西郷は隆盛じゃなかったっけなと届け出したため、西郷隆盛となり、本当は隆永だったようです。

■言霊
宴会の最後で今も使われる「お開き」という言葉。終わりといえばいいものを今も言霊社会は続いています。

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2018/09/11

上皇の日本史

 【書 名】上皇の日本史
 【著 者】本郷和人
 【発行所】中公新書ラクレ
 【発行日】2018/08/10
 【ISBN 】978-4-12-150630-6
 【価 格】880円

退位した天皇が上皇となりますが自動的になるものではなく、特に治天の君になるのはいろいろな条件があります。また院政だったのに摂関政治が復活することもあり万全なものではありませんでした。

■鎌倉幕府が滅んだ理由
後醍醐天皇は最初から討幕を志向していたようで、危ない人物に貴族は近寄らず異形の人たちが周りを固めていました。これで鎌倉幕府がしっかりしていればよいのですが、霜月騒動が起きます。幕府と朝廷は手を取り合って日本全体の政治責任をとっていこうと考えていた安藤泰盛一族が滅ぼされてしまいます。勝ったのは幕府は御家人のためにあるんだから御家人にさえよければよいと考える武士です。そして永仁の徳政令が出ます。「御家人が御家人以外に売った土地はタダで取り返せる」というとんでもない法令で、頭にきたのが新興の武士、いわゆる悪人と呼ばれる異形の人たちです。

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