悪代官はじつは正義の味方だった
【書 名】悪代官はじつは正義の味方だった
【著 者】山本博文
【発行所】じっぴコンパクト新書
【発行日】2018/3/16
【ISBN 】978-4-408-33771-5
【価 格】800円
「越後屋、お主も悪よのう」「いえいえ御代官様ほどでも」
時代劇でおなじみのシーンでしたが、実際はそんな代官はほとんどいなく薄給ながら民百姓のために頑張った役人が多かったそうです。なかには飢饉や地震で幕府の許可を得ず米蔵を開いて救民を助け、あとで責任をとり切腹していった代官もいました。ただ部下である手代で悪さをするのがいて、こうなると監督責任が問われます。
ただ一朝一夕では実現できず綱吉の時代に世襲不良代官を罷免し、実務的代官を登用をはじめます。代官の収入は収穫した年貢に比例しており不作となると大赤字になっていたのを改めて一定額の経費を支払う形に改めます。
ナイショの語源
現在のアメリカのように江戸時代は訴訟社会でした。民事訴訟が多かったのですが訴える方も村から離れて行かねばならず経費も日数もかかりました。そこで行われたのが示談です。表ざたにせず内々ですませることを内証といい、これがナイショの語源となりました。
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