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2018/03/24

気象で見直す日本史の合戦

 【書 名】気象で見直す日本史の合戦
 【著 者】松嶋 憲昭
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2018/03/19
 【ISBN 】978-4-8003-1439-0
 【価 格】950円

「桶狭間は晴れ、のち豪雨でしょう」の続編です。桶狭間の合戦では今川義元へ突進する前に豪雨が降り、織田信長にとってラッキーという通説になっていますが、実際はどうだったか古文書などから丁寧に解き明かしています。善照寺砦から中島砦を経て太子ケ根の麓から屋形狭間に攻め入ったとありますが、実際に中島砦へ行ったのは信長など一部で、大部分は別の道から太子ケ根に向かったようです。

豪雨で接近に気づくのが遅れ、兵も雨宿りのために陣形が崩れていたことは言えそうですが、実は晴れていても勝てる作戦だったようで、それよりも雨が降ると今川義元は田楽狭間ではなく、いちはやく大高城に入る選択肢もあり、こうなると奇襲は万事休す。豪雨は信長にとって複雑な心境だったかもしれません。

他にも関ケ原の戦いや元寇などが天気とともに取り上げられています。

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2018/03/17

京都ぎらい 官能篇

 【書 名】京都ぎらい 官能篇
 【著 者】井上章一
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2018/02/10
 【ISBN 】978-4-02-273747-2
 【価 格】780円

「京都ぎらい」の続編ですが、この分ですといろいろな篇が作れ柳の下の泥鰌が続々と出てきそうです。

新田義貞といえば後醍醐天皇側で戦い散っていった鎌倉武士ですが匂当内侍に恋したことが後醍醐天皇の耳に入り、新田義貞に与えます。恩に感じた新田義貞は忠勤をはげみます。他にも鵺退治で有名な源頼政の菖蒲や後深草天皇の思われ人だった二条の事例が出てきます。女性をうまく活用していたんですね。まさに官能篇。

1970年から始まったディスカバー・ジャパンで嵯峨野などを訪れる一人旅女性が増加した懐かしい話や水戸黄門の撮影が大沢池周辺という京都アルアルが出てきます。遠山の金さんのお白洲でよく使われていたのが大覚寺でした。学生時代、上賀茂神社や下鴨神社もよく時代劇に出てきていました。

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お稲荷さんの招待

 【書 名】お稲荷さんの招待
 【著 者】井上満郎
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2018/03/19
 【ISBN 】978-4-8003-1434-5
 【価 格】950円

京都産業大学の学生時代に一般教養で受講した井上先生の新著です。

もともと稲荷山は神のいる神体山でしたが、そこへ伏見稲荷神社を創建したのが秦氏。秦氏は中国からの渡来人と言われていますが、どうも新羅にあった波丹(はたん)の地が出身地のようです。日本に渡来して250年ほど経った和銅4年(711年)に伏見稲荷神社を創建します。付近にある深草の郡司をしていたことが確認されています。

伏見稲荷神社には狛犬の代わりに狛狐がいますが一匹は玉(霊魂)をもう一匹は鍵を加えています。この鍵は倉庫のもので豊穣をあらわしています。鍵には霊魂が宿るといわれ鍵を印鑑とあわせた印鑰(いんやく)神社があります。


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2018/03/01

竹中重門と百姓の関ケ原合戦

 【書 名】竹中重門と百姓の関ケ原合戦
 【著 者】三池純正、中田正光
 【発行所】洋泉社歴史新書
 【発行日】2018/02/19
 【ISBN 】978-4-8003-1397-3
 【価 格】980円

美濃垂井、関ケ原を支配していたのが竹中重門で竹中半兵衛の息子です。もともとは三成側で自分の城であった菩提山城の整備を行います。石田三成の戦略は菩提山城、松尾山城で関ケ原の隘路を防ぎ、中山道を遮断できる山中には大谷刑部が陣取ります。山中の先には玉の城山を整備しました。宇喜多秀家の陣では不破の関にあった土塁を二重にするなど活用しています。

家康が上杉攻めに出発するとすぐに毛利輝元などと連携をとり万全の準備をします。ところが竹ケ鼻城、岐阜城を家康側に落されたことから美濃の国人などは家康側に寝返ることになります。戦場となりそうな関ケ原の百姓を守るため竹中重門は家康側につくことになりますが、竹中重門は西軍の戦略を知っているため三成にとっては大きな誤算となります。南宮山に陣取った毛利勢は、どうも家康優勢の動きに大坂の毛利輝元とはかって日和見を決めた模様です。

島左近らが前哨戦で行った杭瀬川の戦いは家康側に守りの体制に入らせ、その隙に関ケ原へ移動することにあったようです。


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