« 2017年12月 | トップページ | 2018年2月 »

2018/01/27

地図と地形で楽しむ名古屋歴史散歩

 【書 名】地図と地形で楽しむ名古屋歴史散歩
 【著 者】都市研究会
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2018/01/26
 【ISBN 】978-4-8003-1402-4
 【価 格】950円

名古屋に関する話題が豊富で、名古屋の麺といえば「きしめん」ですが、語源は紀州の人が伝えた「きしゅうめん」が有力な説になっています。

犬山城、小牧山城、岐阜城の3つはチャートの上に築かれています。チャートというのは2億年前の海に住む小さな生き物の遺骸が海底に積もったものです。

東海道線が計画された時代、西南戦争があり太平洋からの艦砲射撃にあわないよう中山道で計画されました。加納(岐阜)まで線路をつくったところで港から物資を運ぶ武豊線が作られました。途中にあったのが名古屋駅。元尾張藩士で名古屋市長だった吉田禄在が中山道を鉄道を通すのが大変なので太平洋沿いを通すように進言。しかも広小路通りを名古屋駅(笹島ステーション)まで接続すると国を説得しました。というわけで途中から昔の東海道を通ることになりました。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/26

男たちの出版社

 【書 名】男たちの出版社
 【著 者】石野誠一
 【発行所】明日香出版
 【発行日】1988/02/01
 【ISBN 】4-87030-186-5
 【価 格】980円

「副題が体験的・小出版社運営の手引き」となっています。今ではビジネス書で有名な明日香出版ですが当初は一人で脱サラして出版社をはじめ、しかも場所は大阪でした。やがて東京へ出てベストセラーなどを出すものの、うまくいかず5年後には、ほぼ休眠状態となった時に新しいメンバーが入って再出発。ところが、またなかなかうまくいかず奮闘。開業から軌道にのるまでの裏話満載です。取次との取引口座の作り方では、まず形から入らないといけないなど実践的なノウハウも書かれています。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/24

蒙古襲来と神風

 【書 名】蒙古襲来と神風
 【著 者】服部 英雄
 【発行所】中公新書
 【発行日】2017/11/25
 【ISBN 】978-4-12-102461-9
 【価 格】860円

伊勢神宮の外宮、内宮のそれぞれに風宮、風日祈宮という別宮があります。元寇の時に神風を起こし日本を守ったとして別宮に昇格しましたが、いまだに元寇は神風(台風)のおかげで助かったという論が多い中、実際に鎌倉武士はいかに戦ったのかを竹崎季長の「蒙古襲来絵詞」などの同時代史料を使いながら論説しています。台風で元軍が一日で退散したとか言われていますが、そんなことはなく沈んだのはバラストの積みすぎた老朽船だけです。

元軍の一部である高麗軍(東路軍)は志賀島をおさえ要塞化をしていました。確かに台風の影響はありましたが、鎌倉武士は満潮や干潮の時間も考え戦略的に攻撃していました。江南軍は被害を受け、司令官もあまりやる気がなかったようで戦略的目標である大宰府をおさえることが無理なため、撤退しました。ただ敗戦の理由に台風を過大に報告していたようです。現場を知らない京都の貴族は神風のおかげで助かったということになり、訳の分からない神風神話なるものができることになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/21

杉山城の時代

 【書 名】杉山城の時代
 【著 者】西股総生
 【発行所】角川選書
 【発行日】2017/10/27
 【ISBN 】978-4-04-703614-7
 【価 格】1700円

埼玉県比企郡にあるのが杉山城。横矢など技巧を駆使した縄張りで造られた城です。城郭研究者の間では北条氏が造ったといわれていましたが、発掘調査の結果、出土した遺物の時代がさらに古い時代のものと分かり、山内上杉氏と扇谷上杉氏との争いで造られたのではという新説が登場しています。こんな技巧的な縄張りの城が本当にそんな時代に造られたのかと議論になっているのが杉山城問題です。論点について検証した一冊です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/18

聖徳太子の真相

 【書 名】聖徳太子の真相
 【著 者】小林惠子
 【発行所】祥伝社新書
 【発行日】2018/01/10
 【ISBN 】978-4-396-11525-8
 【価 格】800円

古代は想像以上に倭は朝鮮半島や中国本土と交流していたというのは面白い支店です。ただ騎馬民族の長だった達頭(タルドゥ)が明石に上陸し、これが最終的に聖徳太子となったという論は面白いのですが、これだけで独立した一冊なので、なぜそう言えるかという根拠を展開する章がまずはじめに欲しかったですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/14

戦国の地政学

 【書 名】戦国の地政学
 【著 者】乃至政彦
 【発行所】じっぴコンパクト新書
 【発行日】2017/11/15
 【ISBN 】978-4-408-00906-3
 【価 格】850円

最新の研究をもとに戦国時代の戦いは実際はどうだったかを解説しています。

■第四次川中島の戦い
”鞭声粛々夜河を渡る”で有名な謙信と信玄の戦い。信玄が陣を構えたのは妻女山ではなく、その東にある西条山(にしじょうやま:現在の象山)。妻女山から海津城は見えませんが西条山からは見ることができますので炊飯の煙も見えます。誰かが”にしじょうやま”を”さいじょやま”と読み間違え妻女山となったようです。

海津城を囲む形で謙信は包囲網を築いていました。国境の城である海津城を見捨てるわけにはいかず信玄は海津城へ入ります。そして海津城から見えるように別動隊を動かします。信玄の意図は西条山を降りなければ謙信の越後への退路を断つということで、狙い通りに謙信は山を降りました。そのまま越後へ戻るのが定石でしたが、武田の別動隊に挟撃される危険を顧みず、武田本体への攻撃をはじめます。これが車懸りで謙信の各部隊が武田の部隊をとめている間に親衛隊が本陣に切り込んで信玄の首をとる作戦でした。こうなると謙信と信玄の一騎打ちにちかい状態が確かにあったようです。

■姉川の戦い
信長、家康連合軍VS浅井、朝倉連合軍の戦いで13段に構えた信長の軍が11段まで破られたという話が伝わっていますが、現地には13段も配置できるほど広い場所はなく、浅井軍と信長の馬廻り衆が激突する状況で横山城を監視していた西美濃衆が救援に駆け付けて押し返した模様です。

■唐沢山城の戦い
北条氏康が包囲する唐沢山城へ謙信がわずか14騎で敵中突破したと伝説が残っていますが、遠巻きに布陣している相手から視認されながら射程距離外を通ったというのが真相のようです。唐沢山城城主だった佐野昌綱は去就を決めかねておらず北条は包囲することで圧力をかけて味方にしようと考えていました。そこへ謙信が佐野昌綱が味方であることを疑わないような入城をしたことで、佐野昌綱は意気に感じ上杉謙信につくことになり、目的が達成できなかった北条は陣払いすることになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/06

本屋がなくなったら困るじゃないか

 【書 名】本屋がなくなったら困るじゃないか
 【著 者】ブックオカ編
 【発行所】西日本新聞社
 【発行日】2016/07/31
 【ISBN 】978-4-8167-0922-7
 【価 格】1800円

副題が11時間ぐびぐび会議となっており福岡で2日間にわたって行われた「車座トーク 本と本屋の未来を語ろう」をまとめたものです。書店、出版社、取次のメンバーが集まり、同じ業界ながら、意外に知らないそれぞれの事情が出てきます。ドイツの書店は日本の書店の利益の4倍ありますが、そもそも本代が高い。文芸書が2千円、専門書で3千円~4千円です。北欧では本の定価は8千円ぐらい、一般の人はほとんど本を買わず、たくさんある図書館へ行くシステムになっています。アメリカはハードカバーがまず出て、高いので図書館や本好きが買いますが、その後に安いソフトカバーが出る形になっています。

2000年に21,495店あった書店の数は2015年に13,488店に減っています。年間500店が減り新規店が200ほどで、差し引き毎年300店がなくなっている計算となります。書籍の冊数のピークは1998年の9億4379万冊(金額は1996年の1兆931億円)で2015年は6億2633万冊(7419億円)。雑誌の冊数のピークは1995年の39億1060万冊(金額は1997年の1兆5644億円)で2015年は14億7812万冊(7801億円)。一番かかるコストは配送費で取次にとってはマイナスになることもあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/05

売れないものを売る方法?そんなものがほんとうにあるなら教えてください!

 【書 名】売れないものを売る方法?そんなものがほんとうにあるなら教えてください!
 【著 者】川上 徹也
 【発行所】SB新書
 【発行日】2017/12/15
 【ISBN 】978-4-7973-9507-5
 【価 格】800円

モノを変えずに売るやり方を変えるマーケティングの本ですが平易な言葉で事例も多く書かれています。
・「ウリ」を変える
・「売る時間」を変える
・「売る場所」を変える
・「売る人」を変える
・「売る値段」を変える
・「売る方法」を変える
・「売る目的」を変える

例えばウリを変えるでは、トイレットペーパーの芯30本セットが取り上げられています。誰が買うかと言えば「お子さんの工作用」。工作の宿題用に親御さんが買うニーズがあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年12月 | トップページ | 2018年2月 »