お姫様は幕末明治をどう生きたのか
【書 名】お姫様は幕末明治をどう生きたのか
【著 者】河合 敦
【発行所】洋泉社歴史新書
【発行日】2016/01/23
【ISBN 】978-4-8003-0801-6
【価 格】930円
幕末の動乱を大名の姫たち15人がどう生き抜いたのかを追っています。家定の正室となった篤姫や家茂の正室となった和宮も登場しますが、あまり知られていない姫についても書かれています。慶喜の側室だったのが新村信。家は下級旗本の松平家。側室になる時に一橋家の用心だった新村猛雄の養女となります。また新村猛雄は明治20年代にも養子をもらい、これが後に広辞苑を生み出す新村出でした。
伊達家の娘だったのが伊達保子。亘理(わたり)伊達家へ嫁ぎます。戊辰戦争が終わると分家の亘理領が大いに減らされ生きる道は蝦夷開拓しかありませんでした。新政府からの支援もなく苦労続きでしたが私財を投じるなど、ようやく成功させます。伊達保子は「伊達開拓の母」と呼ばれるようになります。
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