中村屋のボース
【書 名】中村屋のボース
【著 者】中島 岳志
【発行所】白水社
【発行日】2005/04/30
【ISBN 】4-560-02778-1
【価 格】2200円
ボースの娘さんから借りた資料などから出来上がった一冊で大佛次郎論壇賞、アジア太平洋賞を受賞しています。
新宿中村屋のカレーはインド独立の味がすると言われていますが、本格的なカレーの味を伝えたのがR.B.ボース。イギリス植民地となっていたインドの独立闘志がボースでした。爆破事件などでイギリスに追われ1915年に日本に亡命。匿ったのが新宿中村屋です。日本の力を使ってインド独立を目指そうとしますが日本自体が帝国主義になり朝鮮や中国に進出して植民地化しようと、やっていることがイギリスと変わらなくなり、悩むことになります。道半ばで日本で亡くなりますが、亡くなる前に「なにが食べたいですか」という質問に迷わず「インドカリー」と答えました。
銀座に「ナイルレストラン」がありますが、創業者のナイルも京大留学時代からインド独立運動をしておりボースと連携していろいろと行動しています。他にも安岡正篤などそうそうたるメンバーが登場します。関連本として「新宿中村屋 相馬黒光」、「一商人として」もおすすめです。
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