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2017/08/03

外資系コンサルの知的生産術

 【書 名】外資系コンサルの知的生産術
 【著 者】山口 周
 【発行所】光文社新書
 【発行日】2015/01/20
 【ISBN 】978-4-334-03836-6
 【価 格】860円

知的生産の技術研究会・関西を主催しており、知的生産という言葉に反応した一冊です。副題は「プロだけが知る99の心得」になっています。

例えば「問を裏返す」ではアメリカのケチゥャプメーカー・ハインツの事例が出ています。濃度が高いケチャップをガラス瓶で提供していましたが取り出しにくいと不評でした。競合はサラサラ(濃度が低い)ケチャップをチューブで出していて、ブランドスイッチが起きていました。そこでハインツが考えたのは同じチューブ型を出すのではなく「中身が出しにくいのは濃い濃度だから」ということを訴求します。暗にチューブは濃度が低いんだということで攻撃する手法です。

コンプライス違反を起こした会社から再発防止策を相談された時、すでに組織論などに造詣が深い場合は歴史に解を求めます。結論は権力者の暴走を止めるにはカウンターバランスが必要で、どれだけ政権が変わっても連綿と続いた宦官と官僚制度をもとにした提案を事例として紹介しています。

他にも、けっこう面白い豆知識がいろいろなところに散りばめられています。

■戦車の発明は海軍大臣だったチャーチル
第一次世界大戦では塹壕戦が特徴の一つです。双方の塹壕によって膠着状態になった時、農業用トラクターに装甲をつけて突撃させたらどうかというアイデアを出したのは陸戦の素人だったウィンストン・チャーチル。イノベーションは部外者と新参者が起こす事例です。

新約聖書のオリジナルはヘブライ語ではなく、ギリシャ語だったや直流を編み出したエジソンが交流を攻撃するために、電気椅子による死刑を考え出し、交流の危険性を宣伝したなどの逸話が掲載されています。

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