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2017/08/17

日本の異界 名古屋

 【書 名】日本の異界 名古屋
 【著 者】清水義範
 【発行所】KKベストセラーズ
 【発行日】2017/07/18
 【ISBN 】978-4-584-12559-5
 【価 格】824円

名古屋人は大学も名古屋で、そのまま名古屋で就職します。同窓生とも親密な関係が続き、出来上がるのがツレ・コミュニケーション。何か頼み事があると「ツレに聞いてみると」なります。

名古屋メシといえば味噌カツが有名ですが東海地域に拡がる豆味噌文化が背景にあります。東海地域以外では大豆に麦やコメを混ぜて味噌を作っていますが、東海地域では大豆だけで味噌を作っています。モツなどを煮込んだものを”どて”と呼んでいますが、これも名古屋独特の文化になります。

また喫茶店では小倉トーストが出てきますが、粒あんを小倉と呼ぶのは拾遺和歌集の歌に由来します。「小倉山 峰のもみぢ葉心あらば 今ひとたびのみゆき待たなむ」で。小倉山といえば紅葉が有名で、紅葉は鹿がつきもの。粒あんを鹿の子模様に見たて、今ひとたびのみゆき待たなむ、をもう一度食べたいものだの意味にかけているそうです。

名古屋には久屋大通、若宮大通という100メートル道路があります。戦後、田淵寿郎という人物が都市計画をしますが、もう一つ行ったのが市内の墓を集めて作った平和公園という一大墓地、戦後で町が灰燼している時とはいえ、よく作りました。

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