ビジネスエリアの新論語
【書 名】ビジネスエリアの新論語
【著 者】福田定一(司馬遼太郎)
【発行所】文春新書
【発行日】2016/12/10
【ISBN 】978-4-16-661110-2
【価 格】860円
昭和30年、司馬遼太郎がサラリーマン時代に本名である福田定一で出版した本です。第二部が面白いですね。新聞記者時代に会った二人の老記者ですが、部長や局長になるといったことを目指さず新聞記者としての生き抜いている二人と会った話が出てきます。世間的には負け組と思われようが本人は満足した生き方をしています。一人に対しては会社がまずいと思ったのか、お情けとして「校閲部長にならないか」と言った時に「晩節を汚す」と断られた話は面白いですね。
司馬遼太郎という名前は司馬遷からきているとは類推できますが、決めたのは奥さんのお母さんだったんですね。司馬遼と司馬遼太郎の2つの候補から選ばれたそうです。昔、梅棹忠夫先生が司馬遼太郎との思い出で、新聞記者として優秀だったのは奥さんの”みどり”さんの方だったとおしゃっていたのを思い出しました。
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