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2017/02/23

境界大名16家

 【書 名】境界大名16家
 【著 者】榎本 秋
 【発行所】洋泉社
 【発行日】2017/01/26
 【ISBN 】978-4-8003-1137-5
 【価 格】900円

大河ドラマ「井伊直虎」では三河の徳川と遠州の今川に挟まれた境で懸命に生き残る井伊の姿が描かれています。戦国時代はあちこちで同じことが行われていました。勝ち残る方につかなければ家が滅んでしまいます。特に境界に位置する武将にとっては死活問題でした。なんとか生き残り大名となった16家を紹介しています。

紹介されているのは井伊、亀井、諏訪、真田、相馬、相良、水の、奥平、有馬、大村、遠山、小笠原、伊東、宋、松浦、柳生の16家。小笠原氏は信濃守護でしたが武田信玄の進攻によって信濃を追われます。同族が三好氏だったことから三好長慶の芥川城などにも滞在しています。小笠原流というと礼法のイメージがありますが、江戸時代は礼法を教えることが禁じられていたそうで、民間の浪人によって礼法小笠原流は広まったそうです。

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2017/02/20

秀吉と海賊大名

 【書 名】秀吉と海賊大名
 【著 者】藤田達生
 【発行所】中公新書
 【発行日】2012/01/25
 【ISBN 】978-4-12-102146-5
 【価 格】760円

道後温泉のすぐ近くに湯築城があり、本拠においていたのが瀬戸内海の海賊大名だった河野氏。長宗我部、毛利、秀吉などに翻弄されて最後は滅びます。四国出身の大名で生き残ったのは来島氏(豊後森藩)だけでした。

■本能寺の変の遠因
織田政権で中国・四国政策の中心だったのが光秀で信長自身も毛利との和平を考えていたようです。光秀は長宗我部とも結んでいました。毛利と戦うという主戦派の秀吉と宇喜多直家は織田政権では少し浮いた存在です。まずいと思った秀吉が目をつけたのが四国、三好康長と結んで長宗我部と戦い東瀬戸内地域を織田政権側にします。これで織田信長の政策が変わります。光秀は秀吉に破れた形になります。

■国替え
信長、秀吉が考えたのが預治(よち)思想。鎌倉武士いらいの一所懸命ではなく天下人から領地、領民、城郭を預かる形になります。本領を守り抜くという中世武士の価値観こそ戦国動乱を長期化させ泥沼化させた原因だと考えていました。信長は海外から植民地化されないよう適材適所の統一国家をつくらなければと思っていたようです。本格化するのは江戸時代で隣の大名との戦争は起らなくなりました。


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2017/02/12

なぜアマゾンは1円で本が売れるのか

 【書 名】なぜアマゾンは1円で本が売れるのか
 【著 者】武田 徹
 【発行所】新潮新書
 【発行日】2017/01/20
 【ISBN 】978-4-10-610700-9
 【価 格】800円

タイトルからアマゾンでたくさんの業者が1円で出品していますが、どうやって元をとっているのかというビジネスモデルの話かなと思ったら、なかなか面白いメディア論でした。活字の歴史がデジタル化によってどうなったのか、大日本印刷はどう変わっているのか、今度はデジタルの世界でなにが起きているのかを話題にしています。

電子書籍は在庫が必要ありませんので絶版はありません。紙の本だと見つけた時に買わないと、あとあと絶版になって買いたくても買えません。電子書籍では、そんな心配がなくなるのですが、よく考えてみたら本当に必要としなくなるまでダウンロードしなくなります。紙の本だとすぐ読むための本と、とりあえす買っておくという本で出版業界が成り立っていますが、電子書籍では、とりあえず買っておく、つまりツン読がなくなってしまいます。出版業界にとっては由々しき事態です。


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2017/02/09

預言者 梅棹忠夫

 【書 名】預言者 梅棹忠夫
 【著 者】東谷 暁
 【発行所】文春新書
 【発行日】2016/12/20
 【ISBN 】978-4-16-661106-5
 【価 格】940円

筆者は東京の飯田橋にあった民族学振興会千里事務局東京分室で働いており「季刊民族学」などの編集をしていました。設立したのが梅棹忠夫です。それほど会ったことはないと書かれていますが、身近で見た梅棹忠夫を時系列で紹介しています。梅棹忠夫の生涯を書くような内容ではなく、言論人としてどうだったか、思想家としてはどうだったか、文化行政プランナーとしてどうだったかなどが、いろいろな逸話とともに紹介されています。

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2017/02/03

人工知能と経済の未来

 【書 名】人工知能と経済の未来
 【著 者】井上 智洋
 【発行所】文春新書
 【発行日】2016/07/20
 【ISBN 】978-4-16-661091-4
 【価 格】800円

副題が「2030年雇用大崩壊」になっています。AIとBIがテーマになっています。
1995年にWindows95が発売され、20年以上経ち情報化社会になっています。次のブレークスルーになりそうなのがAI。産業革命によって機械に仕事が奪われると考えて人々はラッダイト運動で、機械の破壊です。生産性があがることで別の仕事が生まれ人々は新しい仕事につきます。ではAIでは、どうなるのでしょうか。

この本の分析によるとAI時代にも仕事をする人がいますが資産は1割の人に集まりそうです。そこで提唱しているのがBI(ベーシックインカム)です。日本国民全員に月7万円配布するという案。ただし、いきなり行うのは大変なので、まずは1万円からスタートします。全員に配るというのがミソでマイナンバーができましたので、それほど行政コストはかかりません。これで生活保護費、年金などが統一されますので年金機構などがいらなくなり行政コストが激減します。なかなか魅力的な案です。


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