江戸の家計簿
【書 名】江戸の家計簿
【著 者】磯田 道史
【発行所】宝島社新書
【発行日】2017/01/24
【ISBN 】978-4-8002-6336-0
【価 格】800円
江戸の台所事情がよく分かる本です。シーボルトが網羅的に江戸の物価を調べており、これでどんな商品がいくらぐらいで売られていたかが分かります。肉を食べませんでしたが鳥はよく食べていたようで、29種類の鳥が食べられています。
旅籠 4,500~15,000円 木賃宿 2,250~3,000円で、現在とあまり変わりませんね。参勤交代では単身赴任で大勢の藩士が江戸に来ますので流行ったのがファーストフード。蕎麦、うどんは250円ほど。寿司は1貫で125円、鰻丼は当時も高く3,150円ほど。大工などの職人の給料はよかったのですが、作家はダメで明治に訪れた西洋人が作家の収入が低いことに驚いています。また履き潰した草履を田んぼの脇に積んで、おがんで新しい草履に履き替えて立ち去ったことも西洋人の記録にあります。
江戸は金、銀、銭の3種類が使われましたが金と銀は金座、銀座で管理されました。ところが銭は大名に鋳造を許していたので、作るだけ作ってインフレが起きるようなことが発生していました。昔も今も変わりません。
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