古代日本の情報戦略
【書 名】古代日本の情報戦略
【著 者】近江 俊英
【発行所】朝日新聞出版
【発行日】2016/12/25
【ISBN 】978-4-02-263053-7
【価 格】1600円
天武天皇時代に古代道路網が整備されたようで、当時は白村江の戦いからそう時間が経っておらず、唐などとの外交関係が緊張していました。緊急事態を伝える情報システムが全国に整備され、大路は幅12メートルの道がまっすぐ作られました。途中には駅家が作られ、ここで馬を取り換えて都を目指しました。伝達スピードはめちゃくちゃ早かったようで大宰府ではっせいした藤原広嗣の乱が大宰府から聖武天皇が行幸していた関宮(津市白山町)まで705キロあり、これを5日で伝送したそうです。1日140キロの移動です。
忠臣蔵で浅野内匠頭が吉良に切りつけた刃傷事件を起こし、使者は早かごを使って江戸ー赤穂間620キロを伝えるのに四日半かかりましたので、いかに早かったかが分かります。ただ外交関係が落ち着き緊急性ではないので駅家が使われるようになり民衆の負担が無理となりシステムは崩壊してしまいます。
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