« わたしの小さな古本屋 | トップページ | お金の流れで読む日本の歴史 »

2016/10/09

奈良の隠れ名所

 【書 名】奈良の隠れ名所
 【著 者】奈良まほろばの会
 【発行所】じっぴコンパクト新書
 【発行日】2016/07/27
 【ISBN 】978-4-408-45592-1
 【価 格】900円

ふつうのガイドブックではなく、奈良の歴史とともに一般的には知られていない名所を紹介しています。島左近が城主だったのではと言われる椿井城という山城まで紹介されています。

二上山に大津皇子の墓がありますが、姉の大伯皇女の歌を参考に宮内庁が設定しただけで根拠はないそうです。反逆者の墓を奈良が見渡せる二上山の頂に造るのは常識的ではないので山麓にある鳥谷口古墳が本当の大津皇子の墓ではないかと言われています。

バスクリンといえばツムラが出している入浴剤ですが、もともとの名前は浴剤中将湯。中将姫に由来してつけられました。當麻寺の曼荼羅を織ったのが中将姫といわれ、宇陀と関係がありました。ツムラの創業者が宇陀の出身で母親の実家に中将姫が逃亡中に製法を教わった薬があり、これが中将湯になったそうです。他にも天理軽便鉄道など意外なスポットが書かれた一冊です。


|

« わたしの小さな古本屋 | トップページ | お金の流れで読む日本の歴史 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 奈良の隠れ名所:

« わたしの小さな古本屋 | トップページ | お金の流れで読む日本の歴史 »