お金の流れで読む日本の歴史
【書 名】お金の流れで読む日本の歴史
【著 者】大村 大次郎
【発行所】KADOKAWA
【発行日】2016/03/12
【ISBN 】978-4-04-103220-6
【価 格】1400円
歴史の事件をお金の流れから解き明かす一冊。幕末、日本の経済を握っていたのは江戸幕府です。倒幕派には金がありません、そこで始めたのが贋金作り。幕府の万延二分金の贋金を作り、外国から武器などを買う時の支払にあてます。これが明治になってから外交問題に発展。結局、二百数十万両の贋金の引き換えを行いますが、当時の国家予算の10%もありました。
太平洋戦争の発端となったのがアメリカによる在米日本資産の凍結。国際貿易ではドルが唯一の国際通貨でしたので、実質的に日本が国際貿易から締め出されることとなり、横浜正金銀行ニューヨーク支店が破綻することで日米開戦が避けられなくなりました。軍部の台頭などのほかに、こんな経済の話が背景にあったんですね。
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