« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »

2016/10/27

関西人の正体

 【書 名】関西人の正体
 【著 者】井上 章一
 【発行所】朝日文庫
 【発行日】2016/7/30
 【ISBN 】978-4-02-261865-8
 【価 格】640円

ベストセラー「京都ぎらい」の著者ですが、書き出しの1行目に「私は、京都に生まれ、京都に育った。今も京都に住んでいる。」と書いてあります。著者もあとがきに書いていますが21世紀のはじめ頃までは京都人と自覚していたようです。おもしろい関西人論で、嵯峨や宇治は京都人じゃないと言われる「京都ぎらい」につながる話も掲載されています。

■風俗発祥の地「大阪」
大阪と言うと猥雑なイメージですが、日本最初のノーパン喫茶は京都生まれです。上賀茂にジャーニーという名前の喫茶店ができ、学生の間で有名になりました。著者もけっこう行っていたようで、やがて全国に同じようなモデルの店ができていきます。今やそんな歴史は忘れ去れ助平というと大阪が通り相場で、ノーパン喫茶も大阪発祥と思われています。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

改訂新版 敗者から見た関ヶ原合戦

 【書 名】改訂新版 敗者から見た関ヶ原合戦
 【著 者】三池 純正
 【発行所】洋泉社歴史新書
 【発行日】2016/10/19
 【ISBN 】978-4-8003-1069-9
 【価 格】950円

改訂新版です。前作に比べ、最新の説で改訂してあります。毛利輝元が大坂城から関ヶ原に動けば、十分に勝てましたが家康の策にはまってしまいました。しかし石田三成は用意周到だったんですね。事前に北国街道や中山道を塞ぐ土塁の防衛ラインを築きあげていました。

西軍がいきなり関ヶ原に移動したことに気がつかなかった東軍はあわてて関ヶ原に移動し、この土塁に苦しむことになります。家康にとって薄氷の勝利で、戦後処理などを見ると家康自身は石田三成について高く評価していたようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/10/20

本能寺の変と明智光秀

 【書 名】本能寺の変と明智光秀
 【著 者】洋泉社編集部
 【発行所】洋泉社歴史新書
 【発行日】2016/10/19
 【ISBN 】978-4-8003-1065-1
 【価 格】950円

本能寺の変の動機はどこにあったのか、日本史の大きな謎ですが最新研究ではどうなっているかを解説しています。石谷家文書の発見によって長宗我部攻めを阻止するためという説が有力になっていますが、どうも複合的な理由があったようです。一番の理由は年齢でしょう。当時、67歳の明智光秀に天下をとるチャンスがまわってきたので、そのチャンスを活かしたということでしょう。

他にも通説とは違ういろいろな話がのっています。例えば、秀吉は足利義昭の養子になって将軍になろうとしたが義昭に断られたという話は江戸時代のねつ造で、実際は正親町天皇から秀吉に将軍になるよう打診があったのに断っています。また関白となり征夷大将軍よりも位が上になったので、この時に室町幕府が滅ぶことになりました。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/10/15

お金の流れで見る戦国時代

 【書 名】お金の流れで見る戦国時代
 【著 者】大村 大次郎
 【発行所】KADOKAWA
 【発行日】2016/09/10
 【ISBN 】978-4-04-601711-6
 【価 格】1400円

「お金の流れで読む日本の歴史」の続編で、なかなか面白い本ですが室町幕府や信長のところは「お金の流れで読む日本の歴史」とほとんど同じで、そこだけは工夫してほしかったですね。武田信玄が死なずに西に向かっていたら信長は危なかったという説がありますが、経済的に見ると武田信玄はかなり追い込まれていたようです。明智光秀が起こした本能寺の変についても荒木村重となぞらえて経済的観点での謎解きをしています。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

お金の流れで読む日本の歴史

 【書 名】お金の流れで読む日本の歴史
 【著 者】大村 大次郎
 【発行所】KADOKAWA
 【発行日】2016/03/12
 【ISBN 】978-4-04-103220-6
 【価 格】1400円

歴史の事件をお金の流れから解き明かす一冊。幕末、日本の経済を握っていたのは江戸幕府です。倒幕派には金がありません、そこで始めたのが贋金作り。幕府の万延二分金の贋金を作り、外国から武器などを買う時の支払にあてます。これが明治になってから外交問題に発展。結局、二百数十万両の贋金の引き換えを行いますが、当時の国家予算の10%もありました。

太平洋戦争の発端となったのがアメリカによる在米日本資産の凍結。国際貿易ではドルが唯一の国際通貨でしたので、実質的に日本が国際貿易から締め出されることとなり、横浜正金銀行ニューヨーク支店が破綻することで日米開戦が避けられなくなりました。軍部の台頭などのほかに、こんな経済の話が背景にあったんですね。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/10/09

奈良の隠れ名所

 【書 名】奈良の隠れ名所
 【著 者】奈良まほろばの会
 【発行所】じっぴコンパクト新書
 【発行日】2016/07/27
 【ISBN 】978-4-408-45592-1
 【価 格】900円

ふつうのガイドブックではなく、奈良の歴史とともに一般的には知られていない名所を紹介しています。島左近が城主だったのではと言われる椿井城という山城まで紹介されています。

二上山に大津皇子の墓がありますが、姉の大伯皇女の歌を参考に宮内庁が設定しただけで根拠はないそうです。反逆者の墓を奈良が見渡せる二上山の頂に造るのは常識的ではないので山麓にある鳥谷口古墳が本当の大津皇子の墓ではないかと言われています。

バスクリンといえばツムラが出している入浴剤ですが、もともとの名前は浴剤中将湯。中将姫に由来してつけられました。當麻寺の曼荼羅を織ったのが中将姫といわれ、宇陀と関係がありました。ツムラの創業者が宇陀の出身で母親の実家に中将姫が逃亡中に製法を教わった薬があり、これが中将湯になったそうです。他にも天理軽便鉄道など意外なスポットが書かれた一冊です。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/10/02

わたしの小さな古本屋

 【書 名】わたしの小さな古本屋
 【著 者】田中美穂
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2016/09/10
 【ISBN 】978-4-480-43381-7
 【価 格】780円

倉敷にある古本屋・蟲文庫店主の本です。勤めていた会社で配置換えの通告があり、納得いかないと退職を申し出て、その日に古本屋をやろうときめ、先輩の古本屋に話を聞きに行き、すすめられた「街の古本屋入門」(志田三郎著)を買って不動産屋巡りをするような店主です。行動的かなと思ったらノホホ~ンとした文章でなんとも癒されます編集者くずれ、役者くずれという言葉はあっても古本屋くずれという言葉がないようで、商売的には難しいのが古本屋さんですが、21歳で開業し、もう20年以上も続けているようです。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »