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2016/07/28

なぜ地形と地理がわかると戦国時代がこんなに面白くなるのか

 【書 名】なぜ地形と地理がわかると戦国時代がこんなに面白くなるのか
 【著 者】渡邊大門
 【発行所】洋泉社歴史新書
 【発行日】2016/07/18
 【ISBN 】978-4-8003-0985-3
 【価 格】800円

地形と地理から見た戦国時代の本です。地理からの考察が多く全項目に地図がついた形になっています。ただ川中島の戦い、桶狭間、石山合戦、長篠の戦いなどは地形からしっかり考察しています。織田信長と石山本願寺が戦った石山合戦では当時の地図が掲載されていますが、大坂はたくさんの島で構成され、大軍を投入して戦うには難しいことがよく分かります。

佐々成政の”さらさら越え”は従来のザラ峠ではなく、飛騨国経由、糸魚川経由の新説がしっかり掲載されています。関ヶ原の戦いの時、岐阜城を東軍に奪われたことで戦略の見直しが必要となります。この時、大垣城にいた石田三成はいったん佐和山城へ戻っていたんですね。


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2016/07/24

京都の凸凹を歩く

 【書 名】京都の凸凹を歩く
 【著 者】梅林秀行
 【発行所】青幻社
 【発行日】2016/05/10
 【ISBN 】978-4-86152-539-1
 【価 格】1600円

巻末に「ブラタモリ」プロデューサーと著者との対談が記録されていますが、ブラタモリ京都編、奈良編、京都嵐山編、京都伏見編の4回に出演されていたんですね。御土居の回などは河岸段丘が見事で放送後に実際に見に行っておりました。

祇園、聚楽第、御土居、巨椋池、伏見、淀の高低差について分かりやすく解説しています。伏見指月に伏見城の舟入の凸凹が残っているとは知りませんでした。京都の凸凹を歩くのに最適なガイドです。


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津の城跡50選

 【書 名】津の城跡50選
 【著 者】津慣行ガイドネット 山城庁舎プロジェクトチーム
 【発行所】伊藤印刷
 【発行日】2016/03/31
 【ISBN 】978-4-9907322-1-9
 【価 格】1000円

地元の別所書店(修成店・津駅チャム店・イオン津店)と出版元の伊藤印刷でしか手に入らない本です。アマゾンでも売っていません。

津市には100以上の城館跡がありますが、そこから50を選び出しています。渋見城や戸木城のように発掘調査跡に公園や学校になってしまったような城もいくつか紹介しています。有名なところでは伊勢上野城、雲林院城、安濃城、長野氏城、霧山城、北畠氏館、木造城などが掲載されています。写真が豊富に掲載されています。20ほどの城は行ったことがありますが、まだまだあるんですね。

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2016/07/22

あなたの知らない般若心経

 【書 名】あなたの知らない般若心経
 【著 者】渋谷 申博、宮坂 宥洪
 【発行所】洋泉社Y書
 【発行日】2016/04/18
 【ISBN 】978-4-8003-0902-0
 【価 格】950円

四国八十八カ所巡りでは本堂と太子堂の2ヶ所で般若心経をあげます。他でもよく聞くお経なのですが、どんな意味があるのかサンスクリット語や玄奘訳に従って解説しています。最後の「ギャーティ、ギャーティ...」という真言(マントラ)が根幹になっています。

般若心経では色即是空、空即是色という言葉が有名ですが「空」がよく出てきます。ただ本来の意味ではなく日本では老子や荘氏の無為のような意味合いを帯びてしまい、誤読も多くなります。般若心経とはどんなお経か理解するのに最適です。

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2016/07/21

経済は感情で動く

 【書 名】経済は感情で動く
 【著 者】マッテオ・モッテルリーニ
 【発行所】紀伊國屋書店
 【発行日】2008/04/20
 【ISBN 】978-4-314-01047-4
 【価 格】1600円

行動経済学の本です。人間は合理的に行動せず、バイアスがかかります。例えば

A 全員に1万円をあげる
B 2万円を40%の確率であげる

となると多くの人が「A]を選びます。期待値の計算でいくとあきらかに「B」ですが、確実に1万円を手に入るとというバイヤスがかかります。これが株式投資で損失を出すなどの影響を与えることになります。

また意外なものにも引っ張られます。

「サッカーの靴1足とボールの両方で110ドルとなり、靴はボールより100ドル高い。ではボールの値段はいくらか?」

答えは10ドルじゃないですが、人間はどうしても10ドルという数字に引っ張られてしまいます。こんな事例がたくさん掲載されています。


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2016/07/17

近畿の山城紀行

 【書 名】近畿の山城紀行
 【著 者】岡本 好雄
 【発行所】文芸社
 【発行日】2016/06/15
 【ISBN 】978-4-286-17327-6
 【価 格】700円

戦国時代の山城というと誰が造ったのか、誰が守ったのかなど分からない城がほとんどですが、記録がしっかりしている近畿の17城が紹介されています。城主などの紹介のあとに城の探訪記が掲載されて

います。

■大阪府
高安城、赤坂城、千早城、嶽山城、芥川山城、飯盛城

■奈良県
二上山城、吉野城、竜王山城、信貴山城、高取城

■京都府
笠置山城、男山城、如意岳城、山崎城、伏見城

■兵庫県
滝山城


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世界は感情で動く

 【書 名】世界は感情で動く
 【著 者】マッテオ・モッテルリーニ
 【発行所】紀伊國屋書店
 【発行日】2009/01/30
 【ISBN 】978-4-314-01054-2
 【価 格】1600円

行動経済学の本で「経済は感情で動く」の続編です。人間は合理的には動かず、いろいろなこころの法則に支配されています。例えば1000円、600円のランチで1000円のランチを多く出したい時は1500円、1000円、600年のランチ構成にすると真ん中の1000円ランチが多く出るようになります。特上、上、並のメニュー構成と同じです。たくさんのテストと結果が掲載されており、人はなんでそんな行動を起こすのか解き明かされています。

例えば3人の候補者がいます

A 腐敗した政治団体との1件に巻き込まれたことがある。星占いに凝っている。愛人が2人。ヘビースモーカーで日に6箱から10箱を空ける。
B 2度、役職を罷免されたことがある。抑うつ傾向があり、お昼まで寝ている。毎日ウイスキーを一瓶空け、仕事中に居眠りする。
C 愛国者で軍部から勲章を与えられた。菜食主義者でタバコを嫌い、たまにビールを1本の身、性生活はきわめて慎ましい。

これだけの情報だと「C」を選びそうですが、実際は
A クランクリン・ルーズベルト
B ウィンストン・チャーチル
C アドルフ・ヒトラー
でした。

「アメリカの心―全米を動かした75のメッセージ」という本にあった一節を思い出しました。

もし君がときに落胆することがあったら、この男のことを考えてごらん。
小学校を中退した。 田舎の雑貨屋を営んだ。破産した。
借金を 返すのに 十五年かかった。
妻をめとった。 不幸な結婚だった。
下院に立候補。 二回落選。
上院に立候補。 二回落選。
歴史に残る  演説を ぶった。が聴衆は無関心。
新聞には 毎日たたかれ国の半分からは 嫌われた。
こんな有様にもかかわらず、想像してほしい  
世界中いたるところの どんなに多くの人々が  
この不器用な、ぶさいくな、むっつり者に啓発されたことかを
その男は自分の名前をいとも簡単にサインしていた。
A・リンカーン、と

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戦国武将の処世術

 【書 名】戦国武将の処世術
 【著 者】水戸 計
 【発行所】彩図社
 【発行日】2015/08/11
 【ISBN 】978-4-8013-0085-9
 【価 格】1200円

副題は「乱世を生きる成功の極意」となっています。信長、秀吉、家康だけでなく加藤清正、尼子経久、森長可、蜂須賀家政など多彩な戦国武将が登場しています。

■前田利家
数字に強く、前田家の決済も利家自身が行っていました。利家が使っていた算盤が現存しており、当時、日本に入ってきたばかりで最古の算盤にもなっています。ただ貯蓄にはげむ利家にむかって、奥さんのおまらは「財産を蓄えるより一人でも多くの家臣を召し抱えればよかったのに」と嫌味を言っており、同僚だった秀吉におくれをとっていることに歯がゆかったようです。


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2016/07/02

ジブリの仲間たち

 【書 名】ジブリの仲間たち
 【著 者】鈴木敏夫
 【発行所】新潮新書
 【発行日】2016/06/20
 【ISBN 】978-4-10-610674-3
 【価 格】840円

ジブリが行ってきた広報・宣伝などの裏話が書かれていますが、システマチックな部分もあれば職人技のような部分もあり、うまくマッチさせるプロデュース力が重要なことが分かります。

面白いのが「崖の上のポニョ」の主題歌で有名になった「藤岡藤巻と大橋のぞみ」で、この藤巻というオッサンは一体誰かなと思っていたら博報堂の社員だったんですね。しかもジブリの作品のたくさん関わっています。ところが鈴木プロデューサによれば植木等の無責任シリーズを地でいくような人間だそうで、こいつをいかに働かせるかがテーマとなり、その一つがポニョの歌でした。でも、なかなか愛すべき社員ですね。こういう社員がいる博報堂は多様さを容認しており打たれ強い会社ですね。


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