戦国武将の手紙を読む
【書 名】戦国武将の手紙を読む
【著 者】小和田哲男
【発行所】中公新書
【発行日】2010/11/25
【ISBN 】978-4-12-102084-0
【価 格】840円
紹介されている書状は武田信玄、北条早雲、浅井長政、森長可、武田勝頼、石田三成、前田利家、長宗我部元親、伊達政宗、徳川家康、明智光秀、上杉謙信、山中幸盛、吉川経家、豊臣秀吉、織田信長、直江兼続、松永久秀、毛利元就。柴田勝家など織田勢に攻められ落城寸前の魚津在城衆十二名連署書状も掲載されています。
「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と月に祈った山中幸盛(鹿介)。上月城で尼子再興を目指しましたが、落城し捕えられ自身が殺される3日前に書いた書状や秀吉による”鳥取の渇え殺し”により、部下を助けるために切腹する前の吉川経家の書状、小牧・長久手の合戦に家康軍に討ち取られる前の森長可が家族に宛てた書状などが紹介されています。毛利元就の書状は毛利隆元、吉川元春、小早川隆景にあてたもので3兄弟、仲よく力をあわせよという内容。3本の矢の逸話になった書状が紹介されています。
書状そのものが写真で紹介されていますが武田信玄と武田勝頼の花押がほとんどそっくり。勝頼がおそらく信玄の花押をまねたのでしょうが、なんともいじらしいですね。
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