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2016/06/02

最後の戦国合戦「小田原の陣」

 【書 名】最後の戦国合戦「小田原の陣」
 【著 者】中田 正光
 【発行所】洋泉社歴史新書
 【発行日】2016/05/21
 【ISBN 】978-4-8003-0954-9
 【価 格】950円

■秀吉の惣無事の儀
関白となった秀吉が全国の大名に出したのが惣無事の儀。大名同士の私戦(領土争奪戦)の停止です。当時、城には武士だけでなく百姓も入って戦っていましたが、秀吉は籠城していた百姓を武装解除させ農地に返す政策にしていました。自分の身は自分で守れという自力救済権の戦国時代では、落城した城にいた百姓などは身売りされましたが、そんな時代を終わらせ生産力を確保しようという考えが強まります。また武士の土地は一所懸命ではなく、一時的に預けた土地にパラダイムシフトしています。

■城には城兵がいなかった
小田原の陣が始まると、各城から軍を集めます。ほとんどが小田原に行くことになり城に残るのは少数の兵。これだけでは戦えないので民衆にも入城してもらって戦ってもらいます。例えば「のぼうの城」で有名な忍城では籠城した侍は37名。足軽が350名ほど、あとは百姓や町人です。小田原城を残して、北条氏の城が次々に陥落したのは守る兵がいなかったことも大きかったようです。

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