進化する戦国史
【書 名】進化する戦国史
【著 者】渡邊 大門
【発行所】洋泉社
【発行日】2006/04/25
【ISBN 】978-4-8003-0920-4
【価 格】1700円
真田幸村という名前を本人は信繫と名乗っていたなど、戦国史の研究がすすんでいます。織田信長は革新的だったのか、毛利はなぜ生き残れたのか、関ヶ原の合戦や大坂の陣はどうだったのか4つのテーマを中心に、後世に書かれた2次資料ではなく1次資料の研究では、どこまで分かってきたかをまとめた1冊です。
■広島の語源
毛利氏の発祥は相模国毛利荘(厚木市)で南北朝期に広島に移り西国の雄となってきました。広島を拠点にしましたが広は先祖である大江広元からとっています。島は地元豪族で城普請などを担当した福島元長からとっています。
覇権を争った尼子氏は近江国犬上郡尼子郷の出身。出雲守護京極氏の守護代として出雲に赴任したことから成長していきます。
■備中高松城の戦い
高松城と連絡できる城を落し、高畠水軍などを寝返らせて瀬戸内海の制海権を秀吉がおさえておきました。毛利方の武将を調略しており、毛利としては秀吉と全面戦争することはできず、ゲリラ戦ぐらいしかできませんでした。本能寺の変の後に引き上げる秀吉軍を約束だからと追撃しないという話がありますが、体力がなかったというのが真相のようです。
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