江戸の卵は一個400円!
【書 名】江戸の卵は一個400円!
【著 者】丸太 勲
【発行所】光文社知恵の森文庫
【発行日】2015/02/20
【ISBN 】978-4-334-78668-7
【価 格】620円
江戸時代のモノの値段を解説した一冊で、モノによっては意外に高く、また現代の感覚からすると意外に安いモノまで様々で、江戸時代の暮らしに思いをはせることができます。
■100円ショップが江戸時代にあった
江戸時代の1文銭は現在お貨幣価値では20円ぐらい。1768(明和5)年に四文銭が登場します。これによってモノの価格が4の倍数となりました。1串に5個ささって5文で売られていた串団子が1串4個に変って4文になりました。ワンコインですみます。そして登場したのが四文屋(しもんや)。四文銭均一のいわゆる100円ショップですが、現在のような日用雑貨ではなくコンニャクや大根などを串に刺して大鍋で煮込んで販売する惣菜屋でした。
江戸の治安を守っていたのが南と北の奉行所ですが、同心はあわせて30名ほどという少人数でした。そこで自治組織が作られますが、町の木戸を管理する木戸番を町内で雇いましたが、給料が低いので兼業OK。ただし木戸番小屋を離れられませんので、小屋で駄菓子やロウソクなどの日用品や焼き芋などを売りはじめました。今のコンビニみたいなものです。
■ヤバイ
浅草や両国などには矢場と呼ばれる、弓で的を射る娯楽場が誕生します。矢返しと言い、女性が客が射た矢を集めていました。矢返しが拾っている間も矢が飛んできて危なく、これがヤバイの語源になったそうです。
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