桶狭間伝説の嘘
【書 名】桶狭間伝説の嘘
【著 者】太田満明
【発行所】ベスト歴史文庫
【発行日】2016/03/30
【ISBN 】978-4-584-39391-8
【価 格】704円
桶狭間の合戦といえばわずか2千の織田軍が2万5千の今川軍を打ち破ったという話が通説になっていますが、こと戦に関してはめちゃくちゃ合理的に考えていた信長はそんな無謀な戦いはしません。実際のところどうだったのでしょうか。
織田信長は尾張のかなりの部分を支配しており動員できるのは5千ぐらいの兵だったようです。また地の利があり兵糧などを運ぶ必要がありませんでした。対する今川軍は1万程度。兵力差があるため信長
とった行動は丸根砦、鷲津砦の見殺し。徳川家康と朝比奈家の部隊は大高城の救援と砦攻めにあたります。これで今川本体は5千に、信長軍は善照寺砦などのおさえに兵力をさくため、突撃に使えるのは3千ほどですが兵力差は少なくなります。また暴風雨のような嵐という僥倖もありました。
中島砦から見えるのが分かっていながら軍を動かしたとなっていますが、地元史家の研究によると中島砦から崖下を通るような道があり、ここを通れば桶狭間から見えなかったかもと言う指摘もあります。
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