« 大阪を古地図で歩く本 | トップページ | IoTとは何か »

2016/03/17

戦国の陣形

 【書 名】戦国の陣形
 【著 者】乃至政彦
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2016/01/20
 【ISBN 】978-4-06-288351-1
 【価 格】760円

鶴翼の陣で待ち構えている信玄に、車懸りの陣で攻撃する謙信というような文章が出てきますが、実際はどうだったかに焦点をあてています。

実際は定型の陣形などはなかったようです。あったのは兵種別編成組織で考えたのは村上義清。塩田原で信玄と戦った時に兵が少ない村上義清が考えました。弓隊、鉄砲隊、騎馬隊の順番で編成し、矢と鉄砲の玉がなくなったら太刀を抜いて相手に突撃します。兵種別の兵が連携して戦い、実際に武田信玄に傷をおわすという成果をあげています。村上義清が上杉謙信に庇護を求めた時、この戦法を伝え、矢と鉄砲の玉がなくなって突撃すると損傷が大きいので、弓と鉄砲隊は後ろに下がる形に改められます。

戦法を変えた上杉謙信と対峙する武田信玄も考えなければならず陣形という研究が東国ですすむことになります。


|

« 大阪を古地図で歩く本 | トップページ | IoTとは何か »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 戦国の陣形:

« 大阪を古地図で歩く本 | トップページ | IoTとは何か »