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2016/02/29

蘇我氏の古代

 【書 名】蘇我氏の古代
 【著 者】吉村武彦
 【発行所】岩波新書
 【発行日】2015/12/18
 【ISBN 】978-4-00-431576-6
 【価 格】800円

■名負(なお)いの氏
職掌が氏名になるパターンで伴造(とものみやつこ)氏族
大伴氏-伴(トモ)とは本人自身の労働力をもって王権に仕え奉る人で大伴氏は伴の集団を管理した氏族
物部氏-モノを奉る氏族
など

これに対し、蘇我氏などは地名(曽我町)に由来する氏族である。

■蘇我氏の諸族
川辺臣氏-十市郡川辺郷
田中臣氏-高市郡田中宮
小治田臣氏-高市郡小墾田宮
桜井臣氏-高市郡桜井豊浦宮、河内郡桜井郷、石川郡桜井宮
岸田臣氏-山辺郡岸田村
高向臣氏-錦部郡高向村

■大変な国際情勢
乙巳の変が起こった頃、日本を取り巻く各国で政変が続いていた時代。
高句麗-大臣の泉蓋蘇文が国王の栄留王を殺害 唐が高句麗遠征に踏み出す
百済-国王が王弟や子供を追放 新羅を攻撃
これらの政変は日本にも伝わっており、国際情勢に日本も揺れ動いていました。

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