蘇我氏
【書 名】蘇我氏
【著 者】倉本 一宏
【発行所】中公新書
【発行日】2015/12/20
【ISBN 】978-4-12-102353-7
【価 格】800円
乙巳の変で滅んだとされる蘇我氏ですが、そんなことはなくずっと続いています。蘇我氏はもともとは葛城氏。大王に妃を出し、外戚となった一族です。この葛城氏から独立したのが蘇我氏です。大臣(オホマヘツキミ)に任命され、蘇我稲目、馬子、蝦夷、入鹿の系統が氏の長者となります。ところが蘇我氏族内での争い、王位の争い、外交政策の争いなどから乙巳の変が発生します。変って氏の長者となったのが石川氏。河内国石川郡を地盤としていました。葛城氏と同様に石川氏の娘も天皇と結婚していきます。蘇我氏の血をひく女性が重視されました。
藤原不比等の奥さんが蘇我連子の娘で蘇我の血が藤原に入ることになります。これで藤原氏が蘇我と同じように天皇の外戚になれる仕組みになりました。本家の蘇我氏ですが、墓誌が見つかった小治田安萬侶も蘇我氏でした。石川氏ですが姓を元に戻します。それが宋岳(そが)。後にムネオカとも呼ばれるようになり宗岡や宗丘の字になったりもしました。この宋岳氏ですが平安時代も残ります。
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