地形で読み解く「真田三代」最強の秘密
【書 名】地形で読み解く「真田三代」最強の秘密
【著 者】橋場 日月
【発行所】朝日新書
【発行日】2015/11/30
【ISBN 】978-4-02-273639-0
【価 格】720円
なかなか面白い内容の本です。
■道明寺合戦
霧で後続部隊である真田軍などが到着せず、先に徳川軍と対峙し後藤又兵衛が戦死する戦いですが、大坂方の作戦では小松山ではなく、その手前の石川を堀替わりにし、応神天皇陵などの高台を陣にして徳川軍を待ち構える作戦だったようですが、後藤又兵衛が突出して石川をわたり小松山で戦ってしまったという説があるそうです。
■武田勝頼の滅亡
いよいよダメになった時、真田昌幸が武田勝頼に岩櫃城への退去を進言しますが、小山田信茂の岩殿城をめざし、結局は裏切られて滅亡します。原因はいろいろありますが、実は浅間山が噴火していたそうです。織田勢が信濃に侵入したのと同タイミングで武田家滅亡のサインと受け取った武将も多かったようです。岩櫃城は浅間山につらなっており進言を退けたのも浅間山の問題があったかもしれません。
■石田三成と七将
伏見で石田三成が七将に襲われるという話がありますが、福島正則などは三成に事前通告していたそうです。石田三成が挙兵するか家康のもとへ行った時に殺してしまおうと考えていましたが家康はそんな安直な道を選びませんでした。
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