関ヶ原合戦の不都合な真実
【書 名】関ヶ原合戦の不都合な真実
【著 者】安藤優一郎
【発行所】PHP文庫
【発行日】2015/10/21
【ISBN 】978-4-569-76423-8
【価 格】740円
歴史書は勝者が書くと言われていますが、関ヶ原合戦も同じです。徳川家康が盤石に準備をして勝ったといわれていますが実際はどうだったかを書いた本。上杉景勝に謀反の疑いがあると討伐に向かっている最中に毛利を総大将にして石田三成が秀頼をおさえてしまいます。石田三成側が官軍、徳川家康軍が賊軍となります。家康は窮地に追い込まれますが石田三成の誤算の一つが福島正則らが家康側についたこと、朝鮮出兵の時の遺恨が強かったようです。また石田三成が挙兵した時にこれで天下統一ではなく、以前の戦国時代にまた戻ると全国の大名が考え領地を奪おうと各地で動きます。秀吉がした総無事令は無効になってしまいます。
江戸まで戻った家康ですが、上杉の動きなどで動くに動けませんし、福島正則らも信用できません。そんななか岐阜城を落すなど福島正則が動いてしまうので、自分の手柄を示すことができなくなるので動かざるをえません。まだまだ石田三成側が有利でしたが、小早川秀秋が松尾山を占領したことが第二の誤算になります。結局、関ヶ原を舞台に戦うことになりますが、小早川秀秋はそうそうに石田三成側に襲い掛かり決着がつきます。石田三成側の敗因の一つは田辺城攻め、大津城攻めと兵力を分散してしまったこと、兵力を集中させていれば家康の天下はなかったですね。
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