« 古代史の謎は鉄で解ける | トップページ | 飯盛山城と三好長慶 »

2015/10/31

なぜ幸村は家康より日本人に愛されるのか

 【書 名】なぜ幸村は家康より日本人に愛されるのか
 【著 者】本郷和人
 【発行所】幻冬舎
 【発行日】2015/10/20
 【ISBN 】978-4-344-0289-4

真田信繁(幸村)といえば家康を追い込み、日本一の兵と言われ大坂の陣に散っていった人物。かたや家康といえば狸親父のイメージで豊臣を謀略で葬った人物と言われています。真田信繁(雪村)に関する史料は少なく、そこで内容の半分は関ヶ原の合戦や家康の人物像なんですが、これがなかなか面白い内容になっています。

例えば関ヶ原の合戦の後、家康は征夷大将軍になりますが、大坂方の豊臣政権との二重政権になったのではという説がありますが、そこを真っ向から否定。大坂の陣では細川家の重臣である米田是季が大坂城に入って戦っていますが、戦いの後は細川家に帰参。どうも徳川方のスパイだったようで、他にも危ない人物が何人もいたそうです。

大坂夏の陣は負けるのが確実な戦いで大坂城から2万人の浪人が逃げ出しますが、天王寺・岡山の戦いに赴いたのは武士の最期を飾ろうと覚悟を決めたものばかり。大名でもなく庶子でしたが真田丸で実績をあげた真田信繁に従い、家康の本陣まで攻め入るという快挙を成し遂げました。


|

« 古代史の謎は鉄で解ける | トップページ | 飯盛山城と三好長慶 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: なぜ幸村は家康より日本人に愛されるのか:

« 古代史の謎は鉄で解ける | トップページ | 飯盛山城と三好長慶 »