日本人の給与明細
【書 名】日本人の給与明細
【著 者】山口 博
【発行所】角川ソフィア文庫
【発行日】2015/08/27
【ISBN 】978-4-04-409224-5
【価 格】880円
古代から江戸時代まで、皆、いくらぐらいの給与をもらっていたのかを計算した1冊。
■山上憶良の年収は1400万円
貧窮問答歌で有名なため、貧乏だったイメージがありますが、なかなかどうして1000万円以上の給与でした。遣唐使で唐へ行った時に見つけたのが王梵志という詩人の作。貧窮田舎男という詩があり、これを日本流にしたのが貧窮問答歌だったんですね。
■岡 左内
蒲生氏郷に仕えますが、せっせとお金を貯めます。同僚にもたくさんお金を貸していました。ただ守銭奴ではなく、小田原の北条征伐では血統付きの名馬を買います。仕事に役立てるために高級車を買うようなものです。蒲生氏郷も感心して加増します。蒲生氏郷が亡くなって浪人になっていたのを招いたのが上杉景勝。関ヶ原の合戦では敵方の伊達正宗と切りあいます。ところが西側についたので上杉景勝は減封されたので浪人。敵だった伊達正宗にも来ないかと誘われますが、蒲生家に戻ります。病没する前、同僚に貸していた借用書もすべて燃やしてしまいました。なんともイキですね。
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