京都を古地図で歩く本
【書 名】京都を古地図で歩く本
【著 者】ロム・インターナショナル
【発行所】KADOKAWA夢文庫
【発行日】2015/09/01
【ISBN 】978-4-309-49926-0
【価 格】620円
■新京極通りのタラタラ坂
三条通から新京極通りを下ろうとすると坂になっています。これがタラタラ坂。寺町通りは平安時代から続く古い通りですが、新京極通りができたのは明治時代。平安時代は鴨川が流れて新京極通りは河原でした。秀吉が三条大橋を改修した時に寺町通りでとまっていた三条通りを三条大橋につなげます。この時に同じ高さでつなげたので河原であった新京極通りと高低差が生まれることになります。
■京都の街角に理髪店が多いのは
昔、角地には木戸門がもうけられ夜10時になると閉じられました。ただ夜10時を過ぎても番人に頼むとくぐり戸を通らせてもらえたようで、この番人がはじめた副業が髪結い。狭い店舗でもできるので、明治、昭和と続いて、今の理髪店になったという説があるそうです。
■吉水温泉
有馬温泉の成分を調べ京都に人工温泉ができました。それが吉水温泉。大いに流行りましたが明治の終わりに火災で廃業になってしまいます。跡地にできたのが現在の円山公園だそうです。
■錦小路通り
京都の台所と呼ばれる錦小路通りですが、昔は糞小路と呼ばれていました。もともとは具足を扱う店が多かったため具足小路といっていたのが転じて糞小路になったようです。後冷泉天皇の時に糞小路はあんまりだろうと錦小路に変えたそうです。
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