北陸から見た日本史
【書 名】北陸から見た日本史
【著 者】読売新聞北陸支社
【発行所】洋泉社
【発行日】2015/03/05
【ISBN 】978-4-8003-0594-7
【価 格】990円
読売新聞の北陸地域版で2011年4月~2015年1月まで連載した「ほくりく学」をまとめた本です。全国の先生に執筆してもらったので東大史料編纂所の本郷和人教授や城郭研究で有名な千田嘉博氏など、錚々たるメンバーが執筆しています。
縄文時代の土鍋での米の炊き方の考察が面白かったです。加熱し、吹きこぼれると土鍋を傾けて湯を捨てます。最後にオキ火の上に倒して回転させながら横からじっくり温めて蒸らします。使い終わった後は洗わず空焚きして乾燥させていました。洗う時に土鍋を壊してしまう可能性が高くなるから空焚きという方法を考えてようです。
■丹羽長重
関ヶ原の戦いで所領を没収されましたが、後に復活した大名といえば立花宗茂が有名ですが、北陸にもいます。それが丹羽長重。織田信長の家臣だった丹羽長秀の息子。丹羽長秀が亡くなり15歳で家督を継ぐと、秀吉はいろいろな理由をつけて所領を減らしていきます。加賀松任4万石まで減りますが、小田原攻めでがんばって12万石に加増。秀吉にひどい目にあいながら関ヶ原の戦いでは西軍に参加。所領を没収されますが、めげずに就職活動を行います。3年後に常陸古渡1万石の大名に返り咲き、大坂の陣で戦功をあげて2万石。最終的には陸奥白河10万石となりました。
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