戦国史が面白くなる戦国武将の秘密
【書 名】戦国史が面白くなる戦国武将の秘密
【著 者】渡邊 大門
【発行所】洋泉社歴史新書
【発行日】2015/01/24
【ISBN 】978-4-8003-0581-7
【価 格】860円
戦国大名といえども家臣の総意をまとめておかないと、いつ自分が追い落とされるか分かりません。兄弟がいれば家臣がそれぞれを擁立し、家が2つに割れないようにしなければなりません。信長も同じ土田御前から生まれた弟の信行を殺していますが戦国時代では珍しいことではありませんでした。毛利元就は対抗勢力となる兄弟2人を殺しています。そう考えると豊臣秀吉と秀長の関係は有力な家臣も少ないこともあり稀有な例でした。
荒木村重が信長を裏切った理由は本願寺向けの大坂方面軍を佐久間信盛に毛利向けの中国方面軍を羽柴秀吉に獲られ、将来展望に悲観したことと毛利家に味方した方が得だと計算したのが第一でしょうが自身の考えプラス茨木の有力大名・中川清秀と高槻の高山右近ら摂津一帯の家臣の働きかけが強かったはずです。また十分に勝つ可能性がありました。信長がどんな手を使ったかは分かりませんが中川清秀と高山右近を味方に引き入れたのは誤算でした。本能寺の変も四国向けの取次からはずされ明智光秀自身の考えもあるでしょうが、斎藤利三の働きかけが大きかったのでしょう。
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