こんなに面白いとは思わなかった!関ヶ原の戦い
【書 名】こんなに面白いとは思わなかった!関ヶ原の戦い
【著 者】渡邊 大門
【発行所】光文社 知恵の森文庫
【発行日】2015/01/20
【ISBN 】978-4-334-78665-6
【価 格】680円
関ヶ原の戦いを最新の学説をもとにまとめた一冊。
秀吉亡き後、豊臣政権で後見役だった前田利家が死んだためバランスが崩れます。朝鮮出兵時の遺恨から福島正則、加藤清正、藤堂高虎ら7人に襲われた石田三成が逃げ込んだのが徳川家康の伏見屋敷。死中に活を求めるシーンで有名ですが、これは通説で実際に逃げ込んだのは石田三成自身の屋敷。家康が間に入って仲介、7将については朝鮮出兵時の名誉を回復させ、石田三成を引退させます。
この事件の後、伏見から大坂へ向かった徳川家康が泊ったのは石田三成の屋敷。三成と三成の兄の正澄が宿舎を提供しており、よくドラマで描かれるように家康と三成は仲が悪いわけではなかったようです。また前田利長の謀反事件では大谷吉継の子息と石田三成の内衆千騎が越前に向かっていますし、家康は三成の子息を登用しています。
福島正則が東軍についたように豊臣公儀を守るのは徳川家康というのが当時の武将の共通認識があり、家康自身もそのつもりのようでしたが五大老や五奉行の面々が失脚したりして崩壊。権力バランスが崩れたことから起きたのが関ヶ原の戦いのようです。
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