前田慶次と歩く戦国の旅
【書 名】前田慶次と歩く戦国の旅
【著 者】今福 匡
【発行所】洋泉社歴史新書
【発行日】2014/12/20
【ISBN 】978-4-8003-0564-0
【価 格】980円
傾奇者で有名な前田慶次。滝川一益の甥で、前田家の養子に入りましたが、信長の命令で利家が前田家を継いだこともあり、やがて前田家を出奔し、上杉家に仕えることになりました。
関ヶ原の合戦が行われた翌年の1601年に伏見から上杉家が改易された米沢まで旅した26日間の記録「前田慶次道中日記」をもとにした本です。前田慶次、69歳の旅です。
■石田三成を送る奇祭
奥州の郡山を過ぎて本宮に入る前に塚を発見。石田治部少(三成のこと)の霊魂が京都から送られてきたので、村の境界へ送り出す祭りをしているのを目撃しています。虫送りの行事が変化したようなものですが、前田慶次は「死んだ後までも人々を畏怖させるとは石田三成という人物は尋常ではない」と記しています。
■琵琶湖
後の中山道、日光例幣使街道、奥州街道、米沢街道を通って米沢へ向かいますが、大津から米原までは琵琶湖を船で移動します。今は干拓されたので湖ははるか先ですが安土城のほとりが琵琶湖でした。彦根から米原にかけて松原内湖、入江内湖があり前田慶次はこの内湖を通って米原で上陸しています。今の東海道本線あたりが湖の波打ち際だったようです。
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