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2014/11/14

幸福通

 【書 名】幸福通
 【著 者】谷沢 永一
 【発行所】海竜社
 【発行日】2000/07/25
 【ISBN 】4-7593-0632-3
 【価 格】1500円

関西大学の谷沢先生の著書で、アランの「幸福論」をテーマに書かれています。中学の頃のエピソードが出てきますが、勉強が性に合わなくって、早々にあきらめています。ただ国語の時間だけは好きで、勉強ができなので、読みたい本をできるだけたくさん読んでいました。天王寺中学の2年生の時、教室で「伊豆の踊子」を読んでいたら、教師が怒って、母親呼び出しとなりました。本にはこんな会話が出てきます。

「先生、どこがいけまへんのや?」
「小説読んでる!」
「そうでっか。うちの子は本を読むのが好きで、誰にも面倒かけんと一人でこっそり読んでまんねんでぇ。どうかほっといとくんなはれ。」
「このままいったら退学になる」
「そでっか。ほな、そのときは放り出しとくんなはれ。あての腹を痛めた子ぉどすさかいに、ちゃんと引き取りま。けど、なんでんなあ、学校の先生って気楽な商売ですなあ。気に入らんいうたら放り出したらすみますねんなあ。はい、さいなら」

痛快なお母さんですね。やがて大学を卒業し、映画を見に行った帰りに同人雑誌「えんぴつ」を始めるための会合に向かっていた友人二人とバッタリ会いました。これで同人雑誌に論文を書くことになり、これが認められて大学教師になります。あとで考えたら、これが大きなチャンスでした。もっとも学生時代、4年間に20日しかキャンパスに行かなかったため、助手として採用される時に、この出席日数が問題となってひと悶着あったそうです。

あきらめていた学校システムの中で生活の糧をえることになり、人生というのは分からないものです。


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