戦いの日本史 武士の時代を読み直す
【書 名】戦いの日本史 武士の時代を読み直す
【著 者】本郷和人
【発行所】角川選書
【発行日】2013/02/20
【ISBN 】978-4-04-703515-7
【価 格】1600円
MOOC(無料オンライン大学講座)日本語版gaccoの第一弾が東京大学史料編纂所の本郷教授による「日本中世の自由と平等」。無事に終了証をゲットできたのですが、その後、本屋で見つけたのがこの本です。講座の内容がよく分かる本です。武士というと江戸時代の藩士のイメージが強く、いわばサラリーマンとなった武士。本来の武士はそんな存在ではなかったということでよく理解できます。
罪のない民衆を鍛錬のためだと勝手に殺してしまうのが武士でした。やがて民衆を大切にしようと考えはじめたのが北条重時。鎌倉幕府に撫民という考えが出てきます。やがて貨幣経済が発達しはじめ、所領安堵という不動産を主体とした経済が揺れ始めます。そういった環境変化とともに武士という存在がどう変遷してきたのかがよく分かる一冊です。織田信長は本当に突然変異のような存在でした。
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