新版 偽書『武功夜話』の研究
【書 名】新版 偽書『武功夜話』の研究
【著 者】藤本正行、鈴木眞哉
【発行所】洋泉社
【発行日】2014/03/21
【ISBN 】978-4-8003-0359-2
【価 格】940円
本そのものは2002年に洋泉社・新書yとして出ていたものが歴史新書y版になったそうでタイトルに新版とついています。
伊勢湾台風で旧家の土蔵が壊れ発見されたのが前野一族の文書。一般的には武功夜話という名前で呼ばれています。前野長康と一族が信長や秀吉に仕えており、その話がいろいろ出てきますが、信長の側室である吉野がいた生駒家には蜂須賀小六などが出入りし猥談好きの若者が出入りするようになって、これが後の秀吉。生駒家に来ていた織田信長に志願して家来になったという話や墨俣一夜城の話が出てきたりします。
面白い話が多いので小説のネタなどに使う作家も多く、一級史料の扱いを受けていますが、本当のところどうなのという内容の本。矛盾やつじつまがあわない話も多く、先祖から伝わっている話を後の時代に記載したというような形になっていますが創作もあり、はっきりいって信用できないというのが結論。
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